幼い頃から母にそう言われて育った私は、二月堂へ足を運びたくなります。けれどこの時期に行ったことがありませんでした。
私は奈良のお寺はたくさん好きなところはありますが長谷寺、二月堂は大好きです。
この夜人混みが好きじゃないパートナーが、奈良に引越してきたし、せっかくだから二月堂に行ってみよかと言ってくれました。この夜はとても寒かったのですが、まずこんな夜に二月堂に行けるのか?という驚きと、行けるという喜びで、勇んで準備をして出かけました。家から徒歩では行けますが、なかなかな距離。子どものようにワクワクしながら、そんな早く歩かなくて大丈夫と声をかけられながら向かいました。
東大寺二月堂の「お水取り」は、正式には「修二会(しゅにえ)」といって、奈良時代から続く仏教行事や。毎年3月1日から14日まで行われて、僧侶たちが人々の罪を懺悔し、世の中の安泰を祈ります。特に有名なのが、毎晩行われる「お松明(たいまつ)」。みなさんこのシーンだけはニュースなどで見られたことがあると思います。私もその1人。だけどその後もずーっと行事は続いているのです。