洗濯機洗いの一回の量って? “量”と“汚れ”を再確認【洗濯のコツQ&A】

クリーニング派の人でも、日々の洗濯からは逃れられないもの。洗い上がりが今ひとつだと感じるひとは、間違った洗い方をしているからかも! 洗濯のプロが、洗濯機で洗う際の正しい量と、洗濯機で落ちる汚れの種類をお教えします。

Q.洗濯機洗いの汚れ落ちが不満です…。

A.適切な量を、正しく洗っているか確認を。

洗濯機洗いで落ちるのは、基本的に水溶性の汗汚れです。きちんと落とすには、1回に洗う量が多すぎるのはNG。何日分かをまとめて洗いたくなりますが、必ず洗濯機に対して適切な量で洗濯を。洗濯とは、衣類に水を通して繊維から汚れを離す作業です。洗剤で表面張力を下げ、繊維まで水を入りやすくしているわけですから、洗濯ものや水が動かないのでは洗ったことになりません。同じ理屈で、洗濯ネットも、入れるものに対して適切なサイズのものを使いましょう。例えばニット用には、Yシャツサイズを使い回さず、ひと回り大きいものを選んでください。分量を守れば、あとは落とせる汚れかどうか。汚れは大きく脂分の「皮脂汚れ」、水溶性の「汗汚れ」、食べこぼしなどの「シミ汚れ」に分類できます。シミ抜きは家庭ではかなり手間がかかるので、触らずクリーニング店に出すほうが無難。あとは、皮脂汚れになりますが、これは洗濯機に入れる前のケアによって、ある程度対応可能です。
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①洗濯機に入れる洗濯ものは7割程度に!

洗濯ものを詰め込みすぎると、洗浄効果は大幅ダウン。きれいをかなえるには洗濯ものが動くように。


②ネットは、適切なサイズで1アイテムに1枚ずつ

デリケートなおしゃれ着に汚れが残るのはナンセンス。衣類を守るなら、サイズに合ったネット使いを。
洗濯機の得意・不得意は押さえておこう。洗剤は、一般的に粉末(弱アルカリ性)のほうが液体(弱アルカリ~中性)より強力

△皮脂汚れ…襟や袖口に多く、蓄積すると黒ズミの原因になる。脂分なので、汗ジミをコーティングしてしまう場合も。洗濯機洗いの前にケアを。

○汗の汚れ…代表的なのはわきのシミ。水溶性なので、洗濯機の水洗いで落ちやすい。2~3週間ほど
して成分が酸化すると、黄ばみの原因になる。

×シミ汚れ…色素やタンパク質、油など、さまざまな要因が混在しうるので、プロに任せたい。
教えてくれたのは…

レジュイール代表 吉田陽祐さん
1977年創業の高級クリーニング店『レジュイール』2代目オーナー。高いクリーニング技術で毛皮、オートクチュールや高級プレタポルテのケアも引き受ける洋服ケアの専門家。www.rejouir.co.jp

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