「ザ・閉経」―“その時”がきたら、体も心も新たなスタート!【50代のお悩み】

2018年7月5日
閉経。それは、何を意味し、私たちにどんな影響を及ぼすのだろう? 意外と知らない閉経の真実を、ウィメンズヘルスクリニック東京院長の浜中聡子先生と、順天堂大学 大学院医学研究科 泌尿器外科学教授の堀江重郎先生に伺った。

◆「閉経」は、ひとつのイベントにすぎません。体の変化は、もっと前から始まっています。(浜中聡子先生)

「更年」とは、人生をチェンジする、という意味。ひとつの人生を完了し、次の人生への始まりです。(堀江重郎先生)

「閉経する」って、どういうこと? 何が変わるの?

 閉経の定義とは、月経が1年以上なくなった状態のことをさす。が、実際には「閉経したかな」と思っていたら、また突然くることがあったり、以前より激しいものがあったりして、“今がその時”という感覚は得られにくい。「平均すると50歳前後に閉経を迎える人が多いのですが、かなりの個人差が見られます。これは、20代から30代にかけてピークを迎えていた女性ホルモンの分泌量が40代になると激減し、閉経を迎えるころには、最低量となるため。妊娠や出産をするための時期を終え、次のステージに入った、と考えるのがいいでしょう」(浜中先生)

 女性ホルモンとひと口にいっても、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、それぞれの分泌量だけではなく、バランスが体調にかかわってくる。「閉経前は、エストロゲンが排卵をコントロールして妊娠をするための準備をしています。そして、プロゲステロンが子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすい状態に整えています。妊娠をしなかった場合に、この子宮内膜がはがれて溶け出すというサイクルが、毎月の生理(月経)です。女性ホルモンの分泌量が急激に減る閉経前は、2つのバランスが乱れるため、月経の周期や状態も不安定になるのです」(浜中先生)

閉経は“終わり”ではなく、“新たなスタート”

 毎月あった月経がなくなってしまうと、「女性としての機能がなくなるようで、なんだか寂しい」「上がっちゃった、と思うと悲しい」という声も聞くが、閉経はあくまでも現象のひとつにすぎない。なぜなら、閉経を迎えるためのプロローグ(ホルモンの変化)は、ずっと前から徐々に始まっていて、閉経したからといって、その前後に突然大きな変化があるわけではないから。

 そして、かつては性ホルモンとしての役割がメインだった女性ホルモンが、これからは疾患や不調から私たちを守り、毎日を健やかに生きるための“縁の下の力持ち”へシフトしていく時期ととらえよう。閉経は“終わり”ではなく、“新たなスタート”と考えるのが妥当だ。

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