人気スタイリスト・森慶子が厳選! 心地よく美しい「エターナルなアイテム」 五選

スタイリストの森慶子さんが「私自身が長く愛用してきたアイテム」という視点で、これからも、流行に関係なく、使い続けたいものをセレクト。どれも決して特別なものではなく、空気のような存在の定番を中心にしたラインナップです。雨宮塔子さんが着こなしました。
スタイリスト・森 慶子さん
シンプル&ベーシックを基本にした、清潔感あふれる上品なスタイリングに定評あり。ニュース番組で雨宮さんのスタイリングも担当。インスタも要チェック!
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1.サンローランの〝スモーキングジャケット〟

仕事柄、数多くのジャケットに触れてきましたが、大人が無理なく、美しく着られる、完成度の高い一着といえばこれ。年齢を重ね、丸みを帯びてきた女性の体を、ほどよくシャープに見せてくれます。(森さん)

1966年、ムッシュ イヴ・サンローランが女性の服に初めてスモーキングを取り入れて以来、ジャケットはメゾンにとって欠かせないアイテム。毎シーズン5〜15型ほどアップデートされているスモーキングジャケットの中でも、この女性らしさとマスキュリンな印象をあわせもつクールな一着は、ブランドの輝かしいマスターピースのひとつ。ウールをベースに、ラペル&ライニングにはシルクを使い、前あき部分にひとつ、袖口に3つのくるみボタンが配されている。ロゴT+デニムパンツでカジュアルに着ても、ここまで様になるのはさすが。

ジャケット¥315,000・Tシャツ¥43,000・デニムパンツ¥77,000/イヴ・サンローラン(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ)
2.エルメスの〝ケープコッド〟

ステンレスケースのものを20年以上、愛用しつづけてきて、私のスタイルに、これ以上合う時計はないと思っています。ストラップの色を替えて楽しんでいたこともありますが、エトゥープの二重巻きベルトに出会ってからは、取り替える必要を感じないくらい定着しました。(森さん)

1991年、シルバージュエリー、「シェーヌ・ダンクル」に着想を得て誕生したケープコッド。1998年に発表された、ドゥブルトゥール(二重巻き)ストラップモデルも大きな話題を集め、今ではエルメスウォッチを代表する存在に。久しぶりに新作として加わったゴールドケースモデルから、ダイヤモンドをあしらった優美なタイプをセレクト。シックなグレイッシュブラウンのアリゲーターストラップが、手もとを品よく彩って。

時計(PG)¥1,360,000・ピアス¥68,000/エルメスジャポン(エルメス) Tシャツ¥40,000/ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ)
3.ゴヤールの〝サン ルイ〟

とても軽くて、手で持っても肩にかけても収まりがよく、使い心地はまさにストレスフリー。本当に便利です。今、バッグに望むものをすべて兼ね備なえているといってもいいくらい。選ぶサイズやカラー、文字入れなどで印象が変わるので、さまざまなスタイルのかたに無理なくフィットするのも魅力ですね。(森さん)

コットン×麻のキャンバス地に、天然塗料を塗り重ねて仕上げられる、レザーのようなしなやかな風合いをもつゴヤールディン素材のトート。もとはビーチバッグとして誕生したもので、杉綾の織り地の美しさを生かしたシンプルなデザインが、抜群の使いやすさを物語る。リバーシブルで使え、取りはずせる薄型ポーチつき。11色展開。

バッグ(縦34×横40×マチ20㎝)¥189,815/ゴヤール ジャパン(ゴヤール) コート¥116,000/SANYO SHOKAI カスタマーサポート(サンヨーコート) ニット¥29,000/スローン デニムパンツ¥19,000 /ゲストリスト(レッドカード) ピアス¥18,000・ブレスレット¥28,000/ブランイリス伊勢丹新宿店(ブランイリス) 靴¥79,000/ジャンヴィト ロッシジャパン(ジャンヴィト ロッシ)
4.フレッドの〝フォース10〟

マリンテイストをこよなく愛する私の感性に、今、最もしっくりくるジュエリー。これからの人生をともに歩むことを考えたとき、このさりげないモチーフの輝きが、ちょうどいいアクセントになってくれる気がしています。

創業者、フレッド・サミュエルの息子が愛妻のために、ヨットのケーブルを金具でとめてつくったブレスレットがフォース10の始まり。1966年に最初のコレクションが発表され、2008年にはモダンに生まれ変わって再登場。その後、2011年にPET素材のケーブルが発売されたことで、バリエがさらに拡大した。ケーブルとバックルはインターチェンジブルなので、気分や装いに合わせて、さまざまな組み合わせが楽しめる。

ブレスレット(グレー WG×ブルーサファイア×SS)¥818,000・(ホワイト WG×ブルーサファイア×PET)¥805,000・(ネイビー WG×ブルーサファイア×SS)¥818,000/フレッド Tシャツ¥40,000/ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ)
5.ザ・ロウのイサンドラ ドレス

ザ・ロウがつくり出すアイテムは、ごくミニマムなデザインの美しさはもちろん、研ぎすまされた素材選びのセンスがとにかくすばらしい。体が入ることでフォルムが完成するこのドレスにも、そういった素材への強くて確かなこだわりを感じます。(森さん)

2006年、アシュリー・オルセンとメアリー=ケイト・オルセンによって設立されたブランド。時代に左右されないタイムレスかつエレガントなアイテムと、完成度の高さに定評がある。’19年秋冬の新作として発表されたイサンドラ ドレスは、そんなザ・ロウの世界観を体感できる一着。ケープのように体を包み込むシルエットと、ウエスト部分のダーツが特徴で、素材には重みと張りのあるウール×シルクが使われている。雨宮さんいわく「パリでこのドレスを着ていたら、絶対に"C’est classe!"(フランス語で最高級のほめ言葉)っていわれますね」。

ドレス¥455,000・バッグ¥321,000 /ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ) ピアス¥24,000・バングル¥58,000 /ブランイリス伊勢丹新宿店(ブランイリス) 靴¥81,000/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオロッシ)
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