小規模、人の温かさが印象的。私が経験した「家族葬」エピソード

「故人の似顔絵ボードと思い出の写真を飾った」「お経は上げず、故人を囲んでお別れをした」など、「家族葬」といっても形はさまざま。家族葬を経験したことのあるアラフィー女性たちに聞いた「私が経験した家族葬エピソード」をご紹介します。
私が経験した家族葬1

◆母の葬儀に参列していただいたのは、親戚や私の幼なじみなど、ごく身近な人25人くらい。入口に母の似顔絵のボードと、思い出の写真をたくさん入れたパネルを飾り、母が好きだった曲を流し、スクリーンに母の写真をスライドショーで投影しました。約2カ月後が誕生日だったので、ホールケーキを用意し、参列者にお祝いもしていただきました。母の白髪が増えた髪をきれいに染め、プロにメイクもしてもらい、皆さんから「若いころと変わらないくらいきれい」といっていただけたのも、うれしかったです。短い準備期間でしたが、母が喜ぶことを考え、いい葬儀ができたと思っています。ただ、心身ともに疲れている中、大量の写真を選ぶのが大変でした。費用も140万円くらいかかりました。(54歳・自営業)

◆参列者は親族がほとんどだったので、香典が高額だったし、年齢や関係によって金額に差もありました。なので、エクセルを使って、名前、住所、香典の額、お返しの品をリストにしました。お返しはデパートのカタログ商品にし、金額に応じて何パターンか用意しました。(50歳・事務職)

私が経験した家族葬2

◆特別に部屋をとって、故人の好物を持ち寄ってお棺に入れたり、長い時間、故人を囲んでお別れしたり。集まった親族が、故人にしてあげたいと思うことを、それぞれ考えて行った家族葬です。ごく近しい親族のみの、少し一般のお通夜に似た、でも仰々しくはない、温かいものでした。お経をあげないなど、オーソドックスな式とは違ったので、参列者には「故人の強い意志です」とお伝えするマナーは必要だと思いました。(49歳・講師)

◆おいしいものが好きだった母。参列者は30人弱だったので、通夜振る舞いは、それぞれにお膳を出し、メニューも贅沢なものに。告別式のあとは、親族でよく行った中華レストランの個室で昼食をとりました。こんなふうに、食事にこだわることができたのは、事前に参列人数が把握できる家族葬だからできたことだと思います。費用はそれなりにかかりましたが、親族ばかりで、お香典もそれなりの額だったので、大きな負担はありませんでした。(53歳・会社員)

私が経験した家族葬3

◆叔母の家族葬に参列しました。入口には、故人の思い出の品や写真などが飾られ、式が始まる前にはごあいさつの言葉とともにきれいな曲が流れていました。式の進行に合わせて、故人の素敵な写真や家族写真が映像で流れ、今までの叔母との思い出や、それまで知らなかった叔母の一面を知ることもできました。厳かに、穏やかに進んだ式が叔母らしく、素敵なお通夜、告別式だったと思います。私もこんな家族葬がいいと思いました。(48歳・フリーランス)

◆近所の犬ママ友の家族葬に参列したのですが、彼女がSMAPのファンで音楽は『世界に一つだけの花』、ライブのときに購入したうちわや、タオル、写真などがお棺のまわりに置いてありました。悲しかったけど、大好きなSMAPに送られて幸せだと思えました。(53歳・主婦)

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