<あと10年でできるお金の対策>10年でお金を殖やすための「年金対策」

“2000万円問題”が話題となった昨今、「将来のお金」に不安や焦りを抱えている人も少なくないはず。およそ10年後に定年を控えたアラフィー世代が、それまでにお金を殖やすために今すぐ始めるべきこととは? 老後資金の柱となる「年金」の対策法をファイナンシャルプランナー、社会保険労務士の井戸美枝さんに教えていただきました。
教えてくれたのは…
ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士 井戸美枝さん

ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士 井戸美枝さん

わかりやすい解説でメディアで活躍。著書に『100歳までお金に苦労しない定年夫婦になる!』(集英社)、『5年後ではもう遅い! 45歳からのお金を作るコツ』(ビジネス社)など。

年金の“2・3階部分”を充実させるのが効果大

エクラ世代がお金を殖やしたい主な理由は、「老後のため」。

「老後を支えるお金の柱になるのは、やはり年金。まずはそこを殖やす対策から始めましょう。年金制度への不安の声もあがっていますが、公的年金制度が破綻する危険性はありません。それに、この8月、厚労省が公表した、財政検証の結果によると、今50歳の人が、60歳まで働いて65歳で年金を受給する現在の高齢者と同じ水準の額を受け取るには、60歳5カ月まで働けばいいそうです。若い世代はもっと厳しい試算が出ていますが、エクラ世代は、過度な心配は不要だと思います」

その年金、実は公的年金と私的年金があるのだとか。その仕組みをわかりやすく解いたのが下の図。

《 公的年金と確定拠出年金のしくみ 》

公的年金と確定拠出年金のしくみ
※企業型DCの事業主掛金の上限を引き下げること等を規約で定めた場合に限り、iDeCoへの加入が可能となる。
「年金の土台は、20歳以上のすべての国民に加入義務がある国民年金。会社員と公務員は、そこに厚生年金が上乗せされ、さらに勤務先によっては企業年金がプラスされます。建物にたとえると、1階は国民年金、2階が厚生年金、3階に企業年金という構造ですね。けれど、これでは、人によっては1階だけで、なんとも心もとない。それを補うのが、積立する私的年金、確定拠出年金です」
 
確定拠出年金には、会社が制度として設けている企業型DCと、個人で加入する個人型DC、iDeCoがある。いずれも加入できるのは60歳未満、10年以上の加入が原則で、受け取りは60歳以降。掛金は5000円以上1000円単位で、右の表の上限範囲内で自由に決めてOK。しかも、掛金は全額所得控除され、運用中も、受け取り時も税制優遇がある。

「これを活用しつつ、自営業者など第1号被保険者は国民年金基金を、また、個人事業主や小さい会社の経営者なら小規模企業共済で、備えを厚くするのが得策です」

夫婦&個人の働き方による老後リスクランキングと対策(❶、❷は優先順位)

下の働き方別老後リスクランキングとおすすめの対策は、長年お金の相談を受けてきた井戸さんが独自に出したもの。家族構成やライフスタイル、何歳まで働くかによって変わってくるので、目安のひとつに。
老後リスクランキングと対策

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