<アラフィーにおすすめの本>休み中に読みたい近未来小説からノンフィクションまで

アラフィー女性にこそ読んで欲しいおすすめの本を、編集部がピックアップ! 怖いのにおもしろくてページをめくる手が止まらない近未来小説や、渋い男たちの魅力がつまったムックなど、いっとき本の世界にトリップしてリフレッシュできること間違いなしな4冊をご紹介。
日本社会の漠然とした不安を具現化し、突きつける
『トリニティ、トリニティ、トリニティ』

『トリニティ、トリニティ、トリニティ』

小林エリカ
集英社 ¥1,700

2020年、聖火リレーにわく日本で老人たちの間にトリニティという奇病が蔓延する。病におかされると、放射線量の高いホットスポットを訪れては汚染物質を持ち帰って身につけたり、周囲にばらまいたりせずにいられなくなるのだ……。頭がクラクラするほど奇抜なのにゾッとするほどリアルでもある小説は、私たちが封じ込めている不安や“不都合な真実”を白日のもとにさらし、未来への警鐘をビービーと鳴らす。怖いのにおもしろすぎて、ページをめくらずにいられない。
読者の心をも砕く、甘美で痛い初恋の記憶
『ファースト クラッシュ』

『ファースト クラッシュ』

山田詠美 
文藝春秋 ¥1,500

アラフィーとなった三姉妹がそれぞれに、遠き日の初恋を振り返る。彼女たちをクラッシュさせたのは、父の愛人の連れ子で、子供時代をともに過ごした少年。中原中也や寺山修司の詩を巧みに取り入れた構成と、複雑な女心の描写があまりに見事で、いくたびも胸を突かれる。
「信じる者は救われる」のか!?
『パワースポットはここですね』

『パワースポットはここですね』

髙橋秀実
新潮社 ¥1,500

疑り深いノンフィクション作家が、“超有名”から“知る人ぞ知る”まで全国のパワースポットを訪ね歩き、宮司や元超能力少年やらに話を聞きまくる。癒しや縁結びや運気上昇といった効果は本当にあるのか。笑いながら読むうちに知識が深まり、日本人の心のありようまで見えてくる。
ぶれずに生きる男たちの言葉がしみる~
『硬派の肖像』

『硬派の肖像』

KEI OGATA/撮影 水田静子/インタビュー・文
小学館セレクトムック ¥1,500

強烈な輝きを放つ31人にカメラとインタビューで肉迫。〈誇りをもつためには品性がいる〉伊集院静、〈いっぱいいっぱいだけど、手を抜くことを覚えたくない〉遠藤憲一、〈不器用だからこそ、無謀になれる〉本木雅弘……、渋いポートレートに見ほれ、紡がれる言葉に聞きほれてしまう。
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