<アラフィーにおすすめの本3冊>極限の元に生まれた恋愛物語、国際アンデルセン賞受賞作家のエッセー集etc.

アラフィー女性にこそ読んで欲しいおすすめの本を、編集部がピックアップ! ナチの強制収容所で芽生えた恋愛物語や、笑える闘病&介護エッセー集、84歳の今も現役の童話作家として活躍する国際アンデルセン賞受賞作家のエッセー集など、年末年始にじっくり読むのにもぴったりな3冊をご紹介。
強制収容所という極限下でも愛は生まれる
アウシュヴィッツのタトゥー係

『アウシュヴィッツのタトゥー係』

ヘザー・モリス 金原瑞人・笹山裕子/訳
双葉社 ¥1,700

ナチの強制収容所に送られたが、名前も尊厳も奪われた同胞たちの腕に識別番号を彫る仕事についたおかげで、殺される確率が減ったユダヤ人のラリ。ある日、自分が「4562」と入れ墨をした女性に恋をする……。アウシュヴィッツを生きぬいたタトゥー係の証言に基づく物語は、胸がつまるほど残酷で、人間の愚かさと醜さを突きつけてくる。同時に、どれほど過酷な状況でも人は人を愛し、互いを思いやり、絶望を希望に変えていく力を秘めているのだと確信させてもくれる。
笑える闘病&介護エッセーで元気と知識をゲット
介護のうしろから「がん」が来た!

『介護のうしろから「がん」が来た!』

篠田節子
集英社 ¥1,300

綿密な取材と鋭い観察眼で知られる直木賞作家がユーモラスにつづるのは、認知症の母親を抱えて乳がんを宣告されてからの日々。こんなにも笑えて、勇気がわいて、乳がんとの闘い方&親の介護に関するAtoZがよ~くわかる体験記は読んだことがない。エクラ世代必読!
『魔女の宅急便』の作者が贈る“言葉の花束”
「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出

『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』

角野栄子
KADOKAWA ¥1,400

児童文学界のノーベル賞といわれる国際アンデルセン賞を受賞し、84歳の今も現役で活躍している童話作家のエッセー集。人は〈だれでも贈りもの〉〈一人、一人でありながら、どこかで一つであることが、生きることの基本〉などなど、ハッとさせられるフレーズの宝庫だ。

集英社 2019年度 出版四賞決定

主催/集英社 一ツ橋綜合財団

■第32回 柴田錬三郎賞 『彼女は頭が悪いから』(文藝春秋刊)姫野カオルコ(ひめの・かおるこ)〈選考委員〉伊集院静/逢坂剛/桐野夏生/篠田節子/林真理子 ※選評は「小説すばる」12月号に掲載

■第32回 小説すばる新人賞 『しゃもぬまの島』上畠菜緒(うえはた・なお)、『海の匂い』佐藤雫(さとう・しずく)〈選考委員〉阿刀田高/五木寛之/北方謙三/宮部みゆき/村山由佳 ※受賞作品(抄録)と選評は「小説すばる」12月号に掲載

■第43回 すばる文学賞 『犬のかたちをしているもの』高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)〈選考委員〉江國香織/奥泉光/角田光代/高橋源一郎/堀江敏幸 ※受賞作品と選評は「すばる」11月号に掲載

■第17回 開高健ノンフィクション賞 『聖なるズー』濱野ちひろ(はまの・ちひろ)〈選考委員〉姜尚中/田中優子/藤沢周/茂木健一郎/森達也 ※選評は集英社クオータリー「kotoba」秋号、「青春と読書」10月号に掲載

(※選考委員はいずれも五十音順)

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