パリからの風「オートクチュールのビーズ刺繡」

シャネル、クリスチャン・ディオール等、世界第一線の ブランドのオートクチュール刺繍を手掛ける今日子をご紹介。

オートクチュールのビーズ刺繡 に魅せられて。

2009年 渡仏。シャネル、クリスチャン・ディオール
など、世界第一線のファッションブランドのオートク
チュール刺繍を手掛けるパリのアトリエで職人として
錚々たるブランドを支えながら、研磨してきた技法を
自身の創作に採り入れ、世界に類を見ない芸術表現を
発表する日本人アーティスト、Kyoko Sugiura。

1990年代からの付き合いとなる彼女。

ユニークでチャーミングな彼女から生み出される
作品は パリと日本の懸け橋だと 私は思う。

※このページの掲載写真は
「パリのアトリエでの制作風景」

パリの風に乗り、日本の地へ還る。

作品タイトル/【 Rythme 3】 (2020) 紅色が美しいビーズ刺繍
モードの頂点でありつづけるオートクチュール。
その技術をベースに彼女独自の素材やモチーフを開拓。

繊細な手業を限りなく積み重ねていく手法は
「伝統と革新」を常にテーマとするフランス
の工芸アートの世界でも高い評価を得ている。

紅色が美しい「Rhythm 3」。

繊細な作品は洗練されている中に、人肌の
温もりを感じる。

深い深い 深海の聲 を聴く...。

作品タイトル / 【Octopus 3】(2021) 水晶と金ビーズの刺繍が煌めくOctopus
深海からやってきたOctopus。

その広げた足は、まるで波を招くように、
美しい造形を描く。

水を湛えたかのように見える水晶を、
美しく繊細な金の刺繍がつつむ。

なぜだろう、見つめていると、心が凪いでいく。

南青山・ギャルリーワッツ、素敵な空間。

  • 南青山・ギャラリーワッツ

    南青山・ギャラリーワッツ

  • 水晶と金色のビーズの刺繍

    作品タイトル : 【Octopus 3】(2021) 波紋を描いているように繊細で美しい造形

  • 南青山・ギャラリーワッツ

    南青山・ギャラリーワッツ

表参道で歴史を重ねてきた、
赤煉瓦の瀟洒なマンションの1室、
ギャルリーワッツはあった。

静かに、作品を抱く空間。
作品は、静かに時を刻む。

絵心に彩られる、刺繍の奇跡。

洒落ていてコレクションしたくなる作品の数々
いつも驚かされる、作品のすべてが
刺繍で描かれている。

パリ市クリエイターズグランプリで
2014 年・2015 年と2 年連続で
ファイナリストに...

2017 年は、グラン・パレでの展覧会
「Révélation レヴェラシオン」

パリ市庁舎での展覧会
「Design & Artisanat Paris
デザイン&アルティザナ パリ」

パリ・ロマン派美術館での展覧会
「Le Pouvoir des fleurs 花の力」選出・展示。

パリ、サンジェルマン・デ・プレ地区の
Galerie Bettina でフランス初の個展。

2020年はフランスロワール地方の美術館での展示。
パリのファッションスクール
ECAMODで講師を務めるなど、
その活動は国境を越えボーダレス。

日本とフランスの文化の真ん中に彼女は存在する。
日本とフランスの伝統は彼女を通じて
世界の刺繍文化として作品に織り込まれる。

「伝統と未来」が”人の手”の中で
共存し共生している事を、作品群が教えてくれる。

『オートクチュールのビーズ刺繍』 それは、慈しんで丁寧に生まれる作品。

オートクチュールのビーズ刺繡
刺繍アーティストであり、
オートクチュールの刺繍制作にも
携わる 杉浦 今日子(Kyoko Sugiura)

オートクチュール刺繍で使う、
クロシェ・ド・リュネビル
絵を描くような刺繍の際に使う、
ニードル

彼女の卓越した絵心は裏打ちされた
技術力で作品に昇華される。

心地好い、パリの窓辺。

パリのアトリエにて
送られてきた写真、パリの窓辺。
今日子のアトリエの風景...

彼女はこの窓辺からそよぐパリの風に吹かれて、
今日も作品を紡いでいる...

ひとさし、ひとさし、
物語を紡いでいる....
晴HAL

晴HAL

神奈川県在住、都内企業勤務。夫と大学生の娘、両親、愛犬の5人+ワンワン家族です。美術・音楽鑑賞や香りを楽しんだり、五感が喜ぶ事が好きです。私視点で感じた事や思った事で、ほっこりしてもらえたら嬉しいです。

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