というか万人に似合う色、それが黒である、と。
それほどまでに信頼を寄せていた黒色なのに、30代も半ばを過ぎる頃、
定番のコットンシャツやタートルネックを新調した際、何だか顔色が冴えないような、
似合うものを着た瞬間のバチッと嵌るような感覚がなくなっていることに気が付きました。
恐らくそれまでは若さゆえのパワーで着こなせていたのでしょうが、
本来の私は黒の持つ主張の強さに負けてしまうタイプなのかもしれません。
パーソナルカラーの概念を知ったのもその頃。
実際に診断を受けたことはまだありませんが、似合うと思う色の割合からして、とりあえずパキッとしたカラーがあまり得意ではないと自覚するにいたりました。
こうして黒との蜜月期は終わり、グレーと仲良くすることが多い近年。
それでもやっぱり黒って定番ですもの、手に取っちゃうこともしばしばなんですね。
それに不思議と似合う黒に出会えることがあるのもまた事実。
その理由を自分なりに分析してみたところ、どうやら素材なり質感なりが関係しているみたいです。
ポイントは、黒の重さをいかにして回避するか。
目の詰まったニットよりは軽さの出る透かし編みを。
マットなものよりも光沢感のある生地を、といった具合に。