前回、見切り発車的にまだ織り始めたばかりの作品をブログに投稿してしまったのはまずったなぁとも思ったのですが(もしも完成しなかった時とか)、逆にそれが良いプレッシャーとなり、どうにかこうにか完成までこぎつけました。私の見栄が良い方向に作用した例と言えるでしょう。
はた織り、というとシャトルに巻いた緯糸(よこいと)をシャーッと経糸(たていと)の間に通して、筬でトントンと整える、というのがよく知られているイメージだと思うのですが、この『つづれ織り』に至っては、筬を使わずひたすら自分の爪や専用の櫛で緯糸を織り込んでいくという、なかなか根気のいる手法なのです。
それでも最初は調子よく織り始めていたのですよ。
デザイン画通りに柄が出てきてくれたりすると私の脳内でも快楽物質のようなもの(アドレナリン? ドーパミン? 知らないけど)が出てくるような、とにかく楽しくて仕方ないわけです。これぞ、手作りの醍醐味よねなんつって。
でもなんか段々、横巾が当初のサイズより太り始めてくるし、
織り方そのものは一度覚えたら難しいものではないのですが、やはり今回柄を織るということで、緯糸の通し方がやや複雑で、何度も間違えたり。
終わりが見え始めた頃、やっぱりこの横巾が気に入らないのよ!! と両端の紫とピンクの糸の大半をほどいて、また一段一段織りなおしてみたり(そこまでしておきながら、少しはマシになったかな、という程度の修正で終わりました……)