フランス文化のヘリテージに根ざしつつモダンなシャツを提案する、ブリエンヌ パリ ディス。定番シャツはいずれも、目の詰まった織り地の最高級ポプリンコットン。細部の仕立てやカッティングには、卓越した職人技術が息づく。それぞれの名前からイマジネーションをふくらませて着たい。
Boudoir(ブドワール)
ブリエンヌのエスプリが凝縮された、象徴的な一点
素材は質の高いイタリアのコットンポプリン。シルエットはミニマル、スタンドカラーと袖口のフリルが特徴だ。前立てとカフスにあしらった刺繡のガロンは、館内の装飾モチーフを模したオリジナル。ちなみにブドワールとは、18世紀の城や貴族の邸宅には必ずあった、女性が身支度をするための空間をさす。その名のとおり、フェミニンでインティメイトな雰囲気の一点だ。
(日本でも購入可)¥93,500/和光(ブリエンヌ パリ ディス)
Scénographe(セノグラフ)
秋の新作を代表するのは洗練された、画家のシャツ
画家ニコラ・ド・スタールにインスパイアされ、”冬のアトリエ”をテーマとした秋冬コレクション。象徴的な一点は、ボックスシルエットでグラフィック感が高い、”セノグラフ”だ(演出家、の意)。一見シンプルに見えるが、袖山からカフスへと縦に走るプリーツが、絶妙なバランス感を呈している。ボタンは館内の装飾に見られるモチーフを模した、オリジナル。
(日本でも購入可)¥82,500/和光(ブリエンヌ パリ ディス)
Comédienne(コメディエンヌ)
サヴォアフェールが息づくマスキュランな定番
”女優”を表す名がつけられたこの一点は、なんといっても伝統技術によるプラストロン(胸飾り)できわだっている。ブルターニュ地方サン・マロ、プリーツ作りのアトリエの最高峰で製作されるものだ。ボタンはオーストラリア産のマットなマザーオブパール、後ろ身頃にはギャザーで微妙なボリュームを。
(日本でも購入可)¥93,500/和光(ブリエンヌ パリ ディス)
Drama(ドラマ)
ブリエンヌの大胆な一面を象徴する定番のひとつ
大胆な思いつきから生まれたのが、その名のとおりドラマティックなこの一点。大ぶりのフリルを袖から身頃を横断するように配するアイデアは最初不可能に思えたが、パタンナーの試行錯誤により実現した。フリルを主役に、襟もとと袖口はシンプルに。装飾性が高いものの男性にも好評で、今では定番になった。
(日本でも購入可)¥99,000/和光(ブリエンヌ パリ ディス)
撮影/Stéphane Ruchaud 取材・原文/Minako Norimatsu ※エクラ2026年10月号掲載