レスパースのお菓子の本

見つけたらレジへ。いわゆるジャケ買い!? 手元に置いて、眺めるだけで美味しい。 センスのいい若山嘉代子さんデザインの本。
お菓子の本を集めるのも趣味のひとつ。
1冊買う→作ってみて美味しい→その研究家さんの新刊をチェック。
だいたいはそのパターンなのですが…

名前より何より、ただデザインが好きだからという理由で欲しい本があります。
グラフィックデザイナーの若山嘉代子さんの本。事務所の名前はレスパース。
料理関係以外に、エッセイなどのブックデザインもされています。
若山嘉代子さんの本
70年代〜80年代、まだ料理の本は文章のみ、モノクロの写真のみ、というのも多かった時代。
出版にいろんな制約があった中、ノートのようにリング綴じの形や、横組(文章が横書き)など、斬新でオシャレな本を企画されたのが若山さん。
私が初めて買ったのは、大川雅子「ケーキ工房のお菓子」
カラー写真のほかに、重ねた型やベーキングパウダーの缶、バターの包みを開いたところなど、モノクロ写真もあちこちに。
作り手を取り巻く空気も感じられます。
一番好きなのはジャン=リュック・ムーラン「フランスの地方菓子」「フランスのチョコレート菓子」
これぞTHE・フランス菓子と言えるラインナップ。
小さくフランスの地方の地図や、そのお菓子のエピソードも書かれています。
ググッと接写の出来上がり写真に、プロセス写真もしっかり載っている専門的な2冊です。
若山嘉代子さんの本3冊
食べたら無くなる儚いもの。
それをこんなに強く印象づけられるセンス…憧れは昔も今も変わりません。
スッキリしていて潔く、洗練された紙面。
めくる度、そんなページに引き込まれていきます。

若い頃、通っていたお菓子教室の先生が、本を出版されることになりました。
デザインは若山さん、写真もスタイリングも素晴らしい方々。
大御所である先生にも、それはやっぱりすごいことで、少女のように喜んでいらした姿が忘れられません。
お菓子作りや料理が好きな人は、もっと好きになるために。
苦手な人は、始めるきっかけになるかもしれない。
写真集のように、ただ眺める美味しい本もいいのでは。

あなたもお気に入りの1冊、ぜひ探してみて下さいね。
yako

yako

大阪府在住。夫と娘の3人家族。おしゃれ、台所仕事、本 etc好きなものを自分の言葉で綴ります。

Instagram:yako_sugar

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