私の映画館日記 ~2本目 「さらば、わが愛 / 覇王別姫 4K」

激動の時代に翻弄される人々 『さらば、わが愛 / 覇王別姫 4K(2023)』 チェン・カイコー
本日はレスリー・チャンが美しくもなんとも儚い!!
今年4Kで更に解析度の高い映像にて再上映された「さらば、わが愛」の映画館日記です!

公開は1993年。
カンヌのパルムドールも受賞していますが、評判は聞いていたものの、今回が初見でした。
噂に違わず、脚本、演技、映像…どこを取っても本当に素晴らしい映画でした!

映画 さらば、わが愛 レスリー・チャン
今回のポスター レスリーの儚さたるや…
映画のあらすじは、「京劇」の世界を舞台に、時代の波に揉まれながらも必死に生きる人々の愛憎劇。
これが愛憎劇じゃなかったら愛憎劇とは何ぞや、ってくらいのやつです(笑)

「京劇」とは中国の伝統的な古典演劇で、劇中ではセリフのみならず、歌や踊りで登場人物の想いを表現する、いわゆるミュージカルです。
かつては歌舞伎の世界同様に女性の役者は存在せず、出演者は男性のみでした。
この物語のキーパーソンでもある女形の存在が欠かせない演目です。

私が子供だったころ、香港?台湾?を旅行した叔母から、お土産に京劇のトランプをもらったことがあります。
その絵面の強烈さに夜眠れないほどの恐怖を覚えた記憶が未だ残っているくらい(笑)
インパクトのある舞台衣装とメイクも欠かせません。

この映画を語る時に、レスリー・チャンの妖艶な美しさや、二人の京劇役者(程蝶衣、段小樓)の人生に目を向けてしまう方も多いのではと思いますが、私はコン・リー演じる段小樓の妻の切ない運命に胸が痛みました。
女の哀しみに肩入れしてしまった部分もあるのかもですが、是非とも注目してほしいポイントです!

今回は画像が少なくて申し訳ないですが、実はパンフレットが売り切れで買えず涙
思えば30年も前の映画ですが、人気を物語っていますね!

できれば大きな画面でこの素晴らしい映像美とストーリーを味わってみてください!!
これぞ映画館での鑑賞の醍醐味の一つではないでしょうか(^^)/

最後までありがとうございました!
saori

saori

千葉県在住。家族は夫と社会人の娘3人です。司書をしています。オシャレと音楽と映画が大好きで、ライブハウスや映画館によく出没します。好みは少々マニアックです(笑)。自由な心を大切にしています!

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