古書を探して図書館へ vol.2

「コバルト四天王」氷室冴子や久美沙織…読まれた方も多いのでは? 「新刊出たよー」と友と回し読み。青春でした。
yako です。遅まきながら、あけましておめでとうございます。


昨年末のブログで図書館通いを綴りまして、
今回は私の青春、集英社コバルト文庫。
最初に買ったのは小学校6年の時でした。

「コバルト四天王」といわれた作家さん4人のうち、
もちろん氷室冴子さん、田中雅美さんのも読みました。
でも特に好きだったのは久美沙織さんと正本ノンさん。

久美作品では「丘の家のミッキー」シリーズ、通称「おかみき」が大ヒット。
ミッション系お嬢様校生活を楽しむ主人公が転校を余儀なくされ、
そこから始まる恋あり、ヨットあり、ついでに香道も出てくるお話。
素敵なお姉さまのいる女子校は、共学校の私たちには憧れでした。

真面目な文章と、はっちゃけた文章のギャップが楽しい。
今も心に残る前者も多々あれど、後者が断然おもしろい!
丘の家のミッキー
図書館で先に借りたのは正本ノンさん。
憧れの港町・横浜が舞台、洒落た描写に惹かれた「海岸通りシリーズ」
登場人物の名前がみんな凝っていました。
おかみき仲間曰く「湖からとった名前なんて、ステキすぎるー!」

片思いで悩む描写が瑞々しく光っていた中、
引用ができないので、そのものではありませんが
「どんなに辛い恋でも、何がしかの喜びがある」という一節。
中学生の私には、まだわからなかったけれど、
何十年も忘れられないフレーズです。
そういえば、齋藤薫さんのエッセイの一節に、こんなものがありました。

「女は人生が固まっていくと、なぜかティーンエイジャーの頃のピュアな恋を思い出す。
20代のリアルな経験ではなく、たぶん熟成、濾過されてキレイになっている
まだ夢を見ていた頃の気持ちに戻ってしまう。」

…アラフォー向け、10年ほど前のエッセイより。(要約しています)

アラフォーよりも更に人生進んで、アラフィフになりました。
誰かを心から好きになったり、何かに一生懸命だった頃。
純粋な想いがキラキラして見えるのは、年食ったってことかなぁ(笑)

でも、それもまた良し!
読み返したら、頭の片隅に残っていたものがクリアになって、
とても楽しい時間を過ごせました。
多感な時に心に染みた文章を、今も同じようにいいと感じられたし、
これから先へ、なんだか前向きな気持ちにもなれました。

今年も本と、いい出会いがあればいいなあ。
あ、もちろん、人とも。

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yako

yako

大阪府在住。夫と娘の3人家族。おしゃれ、台所仕事、本 etc好きなものを自分の言葉で綴ります。

Instagram:yako_sugar

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