【滋賀・京都】母と姉妹で紫式部ゆかりの石山寺へ 2泊3日の温泉旅

現在、実家で一人暮らし中の母。母が行きたがっていた温泉旅を実現するため姉妹が力を合わせました!
比叡山坂本駅に停車中の京阪石山坂本線
比叡山坂本駅に停車中の京阪石山坂本線
以前は旅好きで、国内外を問わず、頻繁に旅行を楽しんでいた母も、現在86歳に。
幸い、元気に過ごしていますが、旅はハードルが上がってしまったようです。

帰省のたびに「温泉に行きたい」と話す母のために
何とか実現しようと、姉妹が計画したのが
滋賀・大津&京都の2泊3日の旅です。

関東在住の姉妹と大阪在住・高齢の母の温泉旅行!
実際に行くとなると、行先がなかなか難しく……。

有馬温泉、淡路島も候補に挙がりましたが
昨年の大河ドラマ「光る君へ」で話題となった石山寺を中心に
ゆっくり、気ままな旅をすることに決めました。
京阪石山坂本線で石山寺へ
京阪石山坂本線で石山寺へ
琵琶湖を一望できる天然露天風呂と
近江牛が存分に堪能できる料理自慢の旅館「おごと温泉 湯元館」を拠点に
温泉と観光を少し楽しめる、2泊3日のゆったりツアーを計画しました。

以前も家族で訪れたことがあり
母にとっても馴染み深い宿ですし、行きは京都駅のホームで待ち合わせできること。
そして、石山寺直結の京阪石山坂本線「比叡山坂本駅」までの送迎もあり
今回の旅にはぴったりなんです。
石山寺の入り口
石山寺はバス停からすぐ
終点の石山寺駅から境内入口までは
歩くと少し距離があり(約10分)
タクシーも拾いにくいとのことで

母の負担のないように、
JR石山駅でバスに乗り換え、石山寺山門前まで行くことにしました。

このバス、10分間隔で出ているので
かなり便利です!
国の重要文化財に指定された東大門
国の重要文化財に指定された東大門
3人とも「光る君へ」を欠かさず見ていて
昨年から、行ってみたいと話していたのが石山寺です。

石山寺の創建はなんと747年!
紫式部が『源氏物語』を起筆した地としても知られ
平安時代には、石山寺を訪れる
石山詣が流行したそう。

京の都からそう遠くなく、琵琶湖の景観も楽しめるとあって
当時の女性にも大人気だったようです。
石山寺の東大門をバックに写真を撮る女性3人組
立派なご門ですね。
ちょっと鎌倉時代っぽい?と思って調べてみたら
こちらの東大門は、源頼朝の寄進によって建立されたそうです。

そして、豊臣秀吉の側室・淀殿の寄進によって、大規模な修理が行われたのだとか。

国の重要文化財にも指定される東大門にテンションが上がる3人!
家族で記念写真を撮ってもらいました~。
新緑が美しい石山寺の境内
新緑が美しい石山寺の境内
梅雨時期の旅で、天候が気になりましたが
暑くもなく、寒くもない曇り空。
少し歩くにもちょうど良く、美しい新緑にも癒されます。
緩やかな道で本堂へ
緩やかな道で本堂へ
本堂に向かう際も、急な階段は避けて
なだらかな道を選びます。
本堂に近い急な階段
急勾配の方は、これですから!
母を上らせるわけにはいきません。

緩やかな道の方も、普段は家で過ごすことの多い母にとっては
十分、大変なはずで……。

「ゆっくりでいいよ」「途中で休もう」と声をかけたのですが
思った以上に、すたすた上る母が頼もしく
心配半分、嬉しさ半分の娘たちです。
石山寺のご神木
階段を上がり切ったところには
石山寺が創設された、天平時代の当時のままの老杉が!

ご神木のパワーを感じます。
石山寺の「多宝塔」と 国の天然記念物「硅灰石」
快慶作、大日如来像がまつられた「多宝塔」と
石山寺の名前の由来にもなった
国の天然記念物「硅灰石」は
訪れた人が必ず写真を撮りたくなるスポットでしょう。

一つひとつが巨大な岩で、迫力があります。
本堂への入り口
いよいよ本堂の中へ。
ここからは撮影禁止。とても神聖な場所で
背筋が伸びます。
本堂の周囲には美しい木々が
本堂の周囲には、生命力を感じる美しい木々が
本堂の周囲は新緑が美しく
息がしやすいというか、心身ともにリラックスできる空間が広がっています。

天平時代から息づく自然にはパワーがあふれています。
紫式部源氏の間
紫式部がこもって執筆したという「源氏の間」
「光る君へ」をご覧になっていた方は
覚えておられるかもしれませんが

中宮彰子に新しい物語づくりを命じられた紫式部が
石山寺を訪れた際、琵琶湖に映る月を見て
光り輝く貴公子の姿が思い浮かび
「源氏物語」の執筆が始まったと言われています。

紫式部がこもったとされる「源氏の間」は必見です!
源氏の間に座る紫式部の像
東京の家族に写真を送ると「怖い!」と言われましたが……。
この場に来ると、何枚も写真を撮る私たち(笑)。
石山寺の御朱印
石山寺の御朱印
新緑が美しい石山寺の本堂
石山寺は花の寺としても有名ですが
この時期は、新緑が本当にきれいです。

この景色を紫式部も見ていたのでしょうか。
執筆の合間に、きっとこの自然に癒され
筆が進んだのだろうな、と想像している自分がいます。
紫式部の供養塔の横には、松尾芭蕉の句碑が
紫式部の供養塔の横には、松尾芭蕉の句碑が
紫式部の供養塔の隣には
松尾芭蕉が源氏の間について詠んだ俳句が残されています。
めかくし岩
「目隠しをしてこの岩を抱けば、願いが叶う」と伝わる
めかくし岩(六十六部経塚)。
3人で、順番でやってみました。

今日は来れなかった父の分まで
健康長寿、家内安全を祈りました。
石山寺の頂上に位置する多宝塔
多宝塔に向かうには、またまた階段が!
母は大丈夫かしら、と心配する娘たちをよそに

一人で真っ先に上がっていく母。
86歳で、この強い足腰には頭が下がります。
後白河上皇が眺めたと伝わる月見亭
階段を上った先には、月見亭もあります。
後白河上皇の行幸の際に作られたという月見亭。

「近江八景 石山の秋月」にも描かれており
詩吟を長く習っていた母にとっては
感動だったようです。

琵琶湖を望む絶景は、さぞ美しかったのでしょうね。
機会があれば、また訪れて、月を愛でたいものです。
石山寺の奥に位置する光堂
母には、ここで少し休憩してもらい
私と姉は「光堂」と「紫式部像」のあるエリアを目指して
さらに歩いてみることにしました。
紫式部像
段々畑のように広がる
ごつごつとした岩の先に
ひっそりと座している紫式部。
紫式部像付近で写真を撮る女性
ここまで来る人はあまりいませんでしたが

この地で着想を得たという意味も
より深く感じられ
足を延ばしてみたからこそ出合える特別感がありました。
源頼朝の寄進と言われる鐘楼
源頼朝の寄進と言われる鐘楼
石山寺を満喫して
次の目的地「三井寺」へ向かうため
帰路へ。
石山寺の境内で写真を撮る女性
母も休憩して元気を回復したようで
下りの階段も、問題なし!

この日のコーデは
東京ではなかなか出番のない
くすみピンクのカラーパンツを履いてみました。
いつもはなかなか手がでない色ですが

旅行だからこそ、チャレンジできますし
家族にも「写真映えするね」と好評でした♪
石山寺の参拝客に人気の叶匠寿庵
石山寺の参拝客に人気の叶匠寿庵
よく歩いて、小腹が空いたので
ここで小休止。
叶匠寿庵さんで、
石山寺の名物「石餅」をいただきました。
石山寺名物の石餅
石山寺名物の石餅
お餅の部分は白餅とよもぎ餅がキレイにねじり合わされています。
2つの餅の上には、石山寺の名前の由来にもなった「硅灰石」を模した
たっぷりの小豆餡が乗っています。

小豆餡は上品な甘さで、柔らかいお餅との相性も抜群!

次の目的地「三井寺」へと向かう
力をいただきました~。

7月1日アップ予定の三井寺編のブログも、どうぞお楽しみに。
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東京都在住。ライター兼ディレクター。夫と社会人の息子の3人家族です。旅、食、インテリア、コーヒー、映画、神社巡りに興味津々!自分の楽しみや新しい挑戦、日々の気づきなどを楽しく発信していきたいです。

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