大人の女性誌からモード誌まで幅広いメディアで長くラグジュアリーなファッションを伝える。「着られるモード」を軸にスタイリング、執筆も行うことで、説得力をもたせることを心がけている。
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この季節だけのエモーションを。エディター 古泉洋子が語る「夏の黒」にまつわる大人哲学
大人の定番カラー、黒は、夏に選ぶからこその美しさ、特別なニュアンスがある。心に響くラグジュアリーを追求してきたファッションエディター 古泉洋子が、夏にまとう黒の極意を紐解く。
黒だけの着こなしはレーススカートとフラットなサンダルといった意外性のある組み合わせで、動きをもたせて。
トップス¥86,900/トーテム クライアントサービス(トーテム) スカート¥42,900/リトルリーグ インク(ユニオン ランチ) ネックレス¥218,900/エスケーパーズ アナザーワールド(ソフィー ブハイ) リング¥26,400/マリア ブラック 表参道店(マリアブラック) 靴¥113,300/トッズ・ジャパン(トッズ)
黒は優しい。急いでいる朝も、着こなしを考えるのが面倒なときも、“とりあえず黒を着ておけば大丈夫”と安心感を与え、私たちに寄り添ってくれる。
黒は手ごわい。扱い方を一歩間違えれば、野暮(やぼ)ったく地味になってしまったり、ハードな強さや望まない貫禄を漂わせてしまうこともある。
そもそも黒という色を、女性のファッションに取り入れたのはガブリエル・シャネル。喪服の色とタブー視されていた黒一色のリトルブラックドレスを1926年に発表した。以来シャネルを象徴するコードのひとつとなり、現代まで継承されている。そこには当時のきらびやかで装飾的なファッションや男性に依存する女性の生き方に対する反骨の証しもこめられていた。
そのように黒は表裏一体でもあり、色としての意味をもつ色だから、はっきりとしたイメージをもって選んでほしい。成熟した大人におすすめしたいのは夏の黒。あえて季節をはずして、暑い夏にまとうからこそ魅力を放つ。夏の太陽がもらたす強い光の中、自然の情熱に張り合うかのごとく色や柄で饒舌に対峙するのではなく、黒がもつ静かな緊張感が一服の清凉をもたらす。それは絽や紗、紬といった夏のきもので、透け感や微光沢がきわだつ黒が粋で涼しげに見えることに通じるように思う。
このところ銀座や表参道などでも見かける海外のマダムの多くは、どちらかといえばカラフルな服を好む傾向にある。一方、日本人は年を重ねるごとに目立つことから距離をおき、控えめな色使いへと削ぎ落とす。そして抑制の効いた色の中で、繊細に華を表現する。
多彩な色を重ね合わせていくと、いつしか黒になるという。だから黒は表情豊か。夏の光を受けて赤みを帯び、深い影の中では溶け込んでいく。単調と思われがちだが、この豊かな色調の見極めが黒の醍醐味だ。
ファッションは服という物質を介在した表現ではあるけれど、私たちがまといたいのはその選択が伝える美意識や価値観。そこにラグジュアリーの意味がある。四季の移ろいに心を寄せてきた、日本人ならではの品性や情緒を夏の黒に託したい。
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