ラグジュアリーカーの最高クラス、ベントレー フライングスパーは「あらゆる面で快適」! 女性目線でお届け【マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 vol.7】

モータージャーナリストのまるも亜希子さんによる試乗体験ルポ。今回はスポーティーかつエレガント、英国ブランドならではの気品漂うベントレー フライングスパーです。その唯一無二、極上の乗り心地を、たっぷりお届けします。
まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト

「クルマのある毎日のリアル」をイチ生活者の視点から、メディアで届けるカーライフ・ジャーナリスト。イベントのMCも務め、フレンドリーなキャラから「業界の笑い袋」の異名をとる。女性ドライバーをはじめ運転しない人にも伝わりやすい「今日からできる交通安全」をテーマに、交通安全応援ユニット「OKISHU」(オキシュー)としても活動中。2004年、2005年、サハラ砂漠ラリー完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
しっかりと自分の足で立って、思うままに突き進むことができるパワフルな人でも、時には誰かに頼ったり、休息を必要としたりすることもあるはず。ベントレーには、そのどちらの要望にも極上のパフォーマンスとラグジュアリーで応える用意があるようです。新しくなったフライングスパーに試乗して、あらためてその思いが強くなりました。

試乗日はあいにくの雨。ですが、駐車場で出迎えてくれたのは、まるで青空のように鮮やかなボディカラーのフライングスパー スピード。
ベントレー フライングスパー 外観 マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ
堂々たるサイズのセダンタイプのボディは、アスリートのように引き締まったフロントからルーフにかけてのラインと、豊かな面と抑揚でエレガントさをたたえるサイドからリアにかけてのシルエットが、唯一無二のオーラを放っていました。
ベントレー フライングスパー 外観 フロント マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ
ベントレー フライングスパー 外観 フロント マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ
フライングスパーにはタイプの異なる4モデルがあり、スピードはその中でもスポーティなディテールとダイナミックなハンドリングを楽しみたい人のためのモデル。ほかに世界最高峰のラグジュアリーセダンであるマリナー、ファミリーのドライブも快適なバランスのよさを持つアズール、ハイブリッドらしいスムースさとパワフルさを提供するフライングスパーが揃っています。

ドアを開けると、アニメーション ウェルカムランプとしてフロアにくっきりとベントレーのアニメーションロゴが照射され、テンションがアップ。重厚感のあるドアを閉じれば、そこは細部まで丁寧な職人の仕事が光る、至福の空間です。
ラグジュアリーカーの最高クラス、ベントレー フライングスパーは「あらゆる面で快適」! 女性目線でお届け【マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 vol.7】_1_5
ベントレー フライングスパー 内観 運転席 マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ
しっとりと肌に馴染むレザーシートや、すべすべと艶やかなウッドパネル。アナログ時計が埋め込まれたセンターコンソールには、操作に必要なスイッチなどが整然と、かつ高貴な置物のように配置されていました。少し暗いところでは、室内をぐるりと包むようにイルミネーションライトがほのかな光を放っていて、特別な時間の始まりを告げてくれるようです。
バウワース・アンド・ウィルキンスのハイフィディリティ・オーディオシステムが装備された(オプション)室内でリラックスしながら走り出すと、出だしからスルスルとなめらか。静かでしなやかな乗り心地はSUVではなくプレミアムセダンに乗っているような感覚ですが、視線は高く遠くまで見通せて開放的です。バッテリーがボディフロア下のほぼ中央に搭載されていることや、快適性と安心感を考慮した足まわりのチューニングによって、荒々しさとは無縁。一般道でも首都高でも、おしゃべりしながらホッとできるドライブを楽しむことができました。

最小回転半径が6.0mと大きめなので、狭い街中での取り回しにはちょっと気を遣うかもしれませんが、大きなディスプレイにはボタンを押すだけで周囲を映してくれるカメラ機能があるので、安全確認はしやすいはず。Google搭載なのでスマホと同じようにナビや音楽、アプリなどが使えるのも便利です。
ベントレー フライングスパー 内観 助手席 マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ
ただしこのインテリアやエクステリアはほんの一例といったコーディネートで、ベントレーではフライングスパーのほぼすべての部分を、オーナーの好みに応じて460億通り以上のカスタマイズが可能。サテン仕上げのボディカラーや、クロームの代わりにブラックを入れたり、レザーの色やステッチなども豊富な選択肢が用意してあるとのこと。世界に1台の自分だけのクルマを手にいれる幸せは、格別なものとなることでしょう。

ひとしきり室内の心地よさにうっとりしたら、都心から海の方までドライブを……。と思ったものの、この日はあまりにもザーザーと激しい雨降りのため東京都内で楽しむことに。この新しいフライングスパー スピードには、「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」という新パワートレインが搭載されており、4.0Lという大排気量のV8エンジンながら、eモーターとの組み合わせで最大76kmまでの静かなEV走行ができます。これによってCO2排出量を大幅に削減しつつ、なんと従来モデルより速くなっているのだそう。
  • ベントレー フライングスパー 内観 走行 マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ

  • ベントレー フライングスパー 内観 パネル マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ


V8エンジンと聞くと獰猛な加速のイメージがあるかもしれませんが、フライングスパーはまるで道路の上に絨毯でも敷いてくれたのかしらと思うほど、そっとなめらかに、心地よく加速していくことに驚きました。そして、いつもならバチバチと雨が当たる音がうるさいはずなのに、室内のなんと静かで平和なことでしょうか。ほのかに感じる雨音も優しく、これはこれでなかなか風流なドライブだと嬉しくなってきたほどです。

ベントレー フライングスパー 内観 運転席 マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ
ベントレー フライングスパー 内観 操作パネル マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ
首都高に入ったところで、ダイヤルとスイッチで変えられるドライブモードを「スポーツ」にしてみました。これまでは、コンフォートとスポーツをバランスよく制御する、ベントレーおすすめのモードで走行していたのですが、スポーツモードにすると明らかにアクセルペダルのレスポンスが上がり、ヒュンヒュンと軽快かつパワフルな加速フィールが味わえます。

ただし、最高出力は最大で782ps、最大トルクは1000Nm、最高速度は285kmともなるフライングスパー。スピードは首都高くらいではまだまだ底知れずの余裕たっぷりといった感覚。雨の中でもまったくマイナス要素のない、悠々と上質なドライブを楽しむことができました。

そしてもちろん、ゆったりとしたスペースとラグジュアリーなシートでくつろげる後席は、極上のひとこと。というのも、新型フライングスパー スピードでは、オプションとなる「ウェルネスシーティング スペシフィケーション」が全席に対応しており、シートの自動温度調整とポスチュラル調整機能、筋肉への圧力を心地よくスムースに変化させる機能など、乗員をとことん快適にするシステムが整っているのです。

ベントレー フライングスパー 外観 後部 マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ
ベントレー フライングスパー 外観 タイヤ マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ
そのほか、スマートフォンと連携させるなど車外からのさまざまな操作が可能となるコネクテッドサービスや、先進の安全運転支援機能も充実。フライングスパー スピードは、走りたい時も休みたい時も、100%以上の期待に応えてくれる新時代のスーパーセダンだと感じます。

ひとときのドライブでも、乗る前よりも降りる時の方が元気になっている、素敵な時間を過ごさせていただきました。
ベントレー フライングスパー マダムの“ぐっとくるクルマ”試乗 Webエクラ

ベントレー NEW FLYING SPUR SPEED

全長×全幅(ミラー閉)×全高:5,316×1,988×1,474㎜

パワートレイン:ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド (4.0L V8ツインターボ + Eモーター)

乗車定員:5名

価格:¥36,580,000

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