格式と優美さを添える花を 並木容子さんから学ぶクリスマスとお正月の花あしらい

2017年12月14日
年末年始が近づくにつれて、自然とゲストを迎える機会も増えてきたのでは? eclat1月号では、日本のお花の潮流を牽引するフローリスト・並木容子さんに、一年のクライマックスを優美に彩る大人のアレンジを伝授していただきました。

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「華やぐ集いの幕開けのリース。センスと美意識のすべてをこめて」

永遠を想起させるリースは
パウダー色と香りで印象づけて

あえて赤や緑の定番カラーを避けたくすみピンクの大人かわいいリース。小輪のパウダーカラーの花を中心に、芳香を放つ伝説の青バラ"ガブリエル" やグレーピンクの"ヴィンテージレース" といった異色のバラを加えて格別の印象に。ロマンチックなウェルカムリースにゲストもうっとり。直径30㎝のオアシスのベースに堂々と。ベルベットや鎖状といったテクスチャーの異なるゴールドのリボンを添えて聖夜を華やかに。

スプレーバラ(ヴィンテージレース、プリエール、ロゼ ド リュヌ、そら)、バラ(ガブリエル、ジュリア、リーズン)、セルリア



「ツリーを思わせる常緑の器にビロードのようなルージュの響宴」

ダリアやケイトウのシックな
マゼンタが大人の表情

「緑の器、赤いバラ……ありきたりに思えてしばらく封印していた色です(笑)。赤でもいろいろな赤があり、最近、生産者を訪ねると、ダリアやケイトウ、トルコキキョウにもシックなマゼンタ色が出てきたので、自分らしい赤のクリスマスアレンジに挑戦してみたくなったんです」(並木さん)。バロック絵画にも似たルージュのグラデーションはゴージャスでエレガント。緑の器は手近な実つきのヒバで作った。口の広いミニバケツにヒバを巻き、輪ゴムでとめ、ヒバで見えている輪ゴムを隠す。シナモンスティックもゴムにはさんで固定して完成。見かけより簡単。

実つきヒバ、バラ(マタドール、カーマ インクラシック)、ダリア(黒蝶)、ケイトウ(ボンベイピンク)、トルコキキョウ(セレブ カシス)、エレンジウム(リーベンウォルシー)


「銀葉、木の実、シダを集めて北欧の森をイメージさせるスワッグに」

そのままドライになる
植物を集めて作るのが旬

「最近人気のスワッグ。日本の冬は乾燥しているので、クリスマス・スワッグはドライに仕立てやすくておすすめです」(並木さん)。ユーカリの葉や実はもちろん、ピンクのさし色になているエリカの花や、シダの葉(シースター)などドライになりやすい植物をセレクト。針葉樹のブルーアイスが入っているので、ドライになってもいい香りが残ることも計算ずみ。青いリボンできりっと引き締めて。

ユーカリ(テトラゴナ、トランペット、ポポラス)、サゴヤシ、ウールブッシュ、エリカ、フィリカ、シースター、ブルーアイス

「塗りの折お敷しきに蘭一輪の優雅さ。新しい年への小さな祈りをこめて」

お屠と蘇その席に
さりげなく年迎えの花

家族で迎える元日の朝。さりげなく猪ちょ口こに挿したお正月の花は、新しい年への祝福の気持ち。小さな祈りをこめて。「蘭は胡蝶蘭よりひと回り小さいミディファレノがおすすめ。器の縁に首元をかけるように挿せばむずかしくありません。漆の器には色みを抑えた花が似合います。松や赤い実、水引などを添えれば、お正月らしさを楽しめます」(並木さん)。

根引松(黒松)、ミディファレノ(リトルゴールド、ゴールデンビューティ)、サンザシ
「人々が集う華やぎのテーブルにははんなり和モダンのアソート」

花の種類を絞ってにぎやかさと
まとまり感を両立させて

キク(マム)とガーベラの品種違いを色とりどりに配した華やかなアレンジ。大輪でゴージャスな花も多く、新品種の表情の豊かさに驚く。鉄錆の方形の水盤にオアシスを設置し、食卓の会話をじゃましない低めの花丈に生けた。「同じ品種を隣り合わせにグルーピングしながら、花と花を重ね、高低差をつけながら生けます。明るいグリーンのマムが入ることでたちまちオリエンタルな和モダンになりますね」(並木さん)

キク/マム(アナスタシア グリーン、アナスタシア ピンク、フエゴ、パラドラ、ロリポップピンク)、ガーベラ(ヒマリア、アランデュカス、クリームスプリングス、パスタ 新品種/名称未定)

アレンジを教えて下さったのは…

並木容子さん
なみき ようこ●東京・吉祥寺で人気のフラワーショップ「ジェンテ」主宰。花の生産者を訪ね歩き、独自の視点をもつ。著書に『花の秘密』(ラトルズ)ほか。アレンジの発注はお店に相談を。http://www.gente.jp

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