「どう考えていますか? 親のこと」それぞれの事情ケース4【50代のお悩み】

2018年5月22日
人の数だけ事情がある中で、親のケアの仕方も人それぞれ。「eclat(エクラ)」6月号では、エクラ世代の親のリアル体験談をご紹介します。ケース4では、実母の面倒を見る娘さんのお話。
ESB Professional/Shutterstock.com
case1
親の状況 実母が近くでひとり暮らし
主にケアしている人 自分、姉
坂牛惠理子さん(鍼灸マッサージ師/ 56歳)
家族構成 夫とふたり暮らし
親とは同居? 別居? 実母(84歳)別居、義父(90歳)・義母(81歳)別居

実の娘だからこその会話と距離感をとにかく心がけています

母は3年前に足首を骨折したのをきっかけに、今までのような日常生活を送るのがむずかしくな
りました。同時に、出歩いたり人に会うことも少なくなり、物忘れもするなど、体以外にも変化が……。
 骨折が完治するまでの2カ月間は私が実家に泊まり込んで、家事全般を担当しました。フルタイムで働いている姉は介護の専門職についているため、手すりを取りつけたり電動ベッドをレンタルしたときの手続きや、デイサービスでのリハビリなどを手際よく手配してくれ、役割分担しながら姉妹ふたりで母をサポートしてきました。
 私はそれまでほとんど実家には行かず、電話もたまにしかしない娘でしたが、実家のひと部屋を治療室にリフォームし、週3、4回は実家に行き、母の世話とともに鍼灸治療の仕事をしています。母の世話だけのために実家に行くと思うとストレスになりますが、仕事も兼ねているので続いているのだと思います。
 自分たちの生活もあり、私も姉も母と同居することはむずかしいと思っています。母がひとりでトイレに行けなくなったときは、どこかの施設にお世話になるしかないのですが、それまではできるだけ今の家で過ごしてもらうべく、母には時間がかかってもできることはやってもらうよう心がけています。やってほしそうな顔をするときには、「鬼娘なので、温かく見守らせていただきます」といって手伝いません。「同窓会に着ていくのはどっちの服がいい?」と母にも答えられるような質問をして、とにかく会話をしようと心がけています。教えてあげたいという親の気持ちは変わりませんから、実の娘ならではの作戦なのかもしれませんね。

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