<ケース6>“長男の嫁”として帰省のたびに馬車馬のように働かされます【嫁姑問題のお悩みをプロが解決!】

姑との仲のよしあしに限らず、多くのアラフィー女性たちが姑の言動に悩み、不満や不安を抱いていることが判明。「親の面倒を見るのは長男夫婦」と思い込んでいる姑から、“長男の嫁”という役割を求められることに悩むアラフィー女性の声に、プロたちがズバッと回答!

【case6】“長男の嫁”として、帰省のたびに馬車馬のように働かされます…

夫の実家は、もともと男尊女卑の色合いが濃い地域のうえに、地元では名家。姑も昔気質で、「親の面倒を見るのは長男夫婦」と思い込んでいるみたいで、私にも昔ながらの“長男の嫁”という役割を求めてきて、とにかくこき使われるのです。お正月や冠婚葬祭に帰省すると、家中の掃除に始まって、数十人分の食事の支度、親戚の接待と、座る暇もないくらい(泣)。しかも、今まで一度も「ありがとう」といってくれたことがなく。こんな状況がいつまで続くことやら……。(パート・46歳・姑75歳)
<ケース6>“長男の嫁”として帰省のたびに馬車馬のように働かされます【嫁姑問題のお悩みをプロが解決!】_1_1

専門家からのアドバイス

大原敬子さん「自分を売り込むチャンスと、とらえて

「物事は考え方しだい。『こき使われている』のではなく、『自分を売り込む絶好のチャンス』だととらえては? 昔気質の姑なら、きっと財産も、長男に多く残してやろうと考えているはず。男性より女性のほうが長生きしますからね。その財産は、いずれあなたのものになる可能性が高いわけです」。タダで働かされていると思うと癪(しゃく)だけれど、この働きが、将来お金になって戻ってくると思えば……。「『ハイ、喜んで!』という気になるでしょう(笑)。それに、この状況は永遠に続くわけではありません。いつか終わりがくる期間限定。そんなふうに発想を変えれば、たいていの悩みは解消できる。私はそう思います」

三松真由美さん「問題は、姑ではなく夫です」

「問題は、この人の夫! 妻が使用人のように働かされているのに、親にひと言も意見しないなんて、妻を大切にしていない証拠。つまり、嫁姑の問題ではなく、夫婦の問題だと思います。日ごろから、夫婦間のコミュニケーションがとれていないような気がしますが……、違いますか?」。まずすべきは夫婦での話し合い。夫の実家で自分がどう扱われ、どんな気持ちでいるかを伝え、夫が理解してくれたら、彼の口から姑に意見してもらうように。「姑は、嫁からいわれると腹を立てますが、息子からなら、案外聞く耳をもってくれるもの。『この状況が改まるまで、帰省しない』と、荒療治に出るのも一案です」。

教えてくれたのは…

人生相談のプロフェッショナル

「大原敬子の遊育会」代表 大原敬子さん

『テレフォン人生相談』(ニッポン放送)の回答者を長年務め、厳しくも愛のあるアドバイスにファン多数。『悩みがスッキリ消える 嫁姑が幸せになれる100の知恵』(PHP研究所)をはじめ、女性の生き方やコミュニケーションに関する著書も多数。

嫁姑・夫婦関係の専門カウンセラー

恋人・夫婦仲相談所所長 三松真由美さん

バブル期直後に主婦の大規模ネットワークを構築。以来、主婦の悩みや不満をキャッチし、社会に発信する一方、会員数1万3000人を超える「恋人・夫婦仲相談所」を運営。著書に、『40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣』(扶桑社)などがある。

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