とはいえ、経済が先行き不透明な中、エクラ世代の雇用ニーズはあるのだろうか?
「昨年施行された『女性活躍推進法』は、エクラ世代にとって追い風になっています。企業は、女性や高齢者の活用をアピールするために、雇用を促進していますから。第一少子化で、将来の労働力が不足するのは明らか。政府は、60代以降も働いてもらうための施策を今後も打ち出すでしょうから、需要はますます増えると思います」
ブランクが長く、ビジネススキルに不安を抱えている人も少なくないけれど。
「子育てや地域活動に携わってきたのならコミュニケーション能力や気くばりには長けているのでは? それは立派な武器になりますし、ビジネススキルは働きながらでも身につけられます。実際、企業のエクラ世代への評価は高いんですよ。その一方、『イヤだとすぐにやめてしまう』という声もあるので、覚悟をもって働いてほしいですが。ブランクが気になるなら、東京しごとセンターや各自治体の男女共同参画センターなどに相談するのも一案です。
70歳まで働く社会になることを考えたら、あと20年ある。最初はパートやアルバイトからであっても、今のうちに働きはじめれば、きっと60代以降はバラ色ですよ」