小島慶子さんに聞く!友だちのいる、いらないの“境界線”<いる友だち、いらない友だち②>

「長年の友人を突然苦手に感じるようになった」「女子会に参加しても以前のように気分が盛り上がらない」と感じている人は、友人と距離をおくタイミングかも? 女友だちについてこれまで数々の発言をされているタレント・エッセイストの小島慶子さんに、友だちのいる、いらないの“境界線”についてうかがいました。
タレント·エッセイスト 小島慶子さん

タレント·エッセイスト 小島慶子さん

こじま けいこ●’72年、豪州生まれ。学習院大学法学部卒業後、TBSに入社し、アナウンサーとして活躍。’10年に独立、以後は各種メディア出演や執筆、講演活動を行う。『さよなら! ハラスメント』ほか著書多数。

友だちは“私”を豊かにしてくれる存在。時期によって入れ替わりがあるのは自然なこと。

ずっと仲よしでないとダメとか、友人で自分を縛らないこと

いずこにも寄りかかることなく、凛としてわが道を行く姿が魅力的な小島慶子さん。「群れるのが苦手でずっと友人が少なかった」という彼女の人間関係に、ここ数年、大きな変化が起きているのだそう。

「5年前、家族でオーストラリアに移住して仕事のためにひとりで東京に滞在するようになり、友人を誘って夕食を食べる機会が格段に増えたんです。以来、人とのご縁がどんどん広がって、せっかくならいろんな世界で活躍する人同士を結びつけたいと思うようになりました。20人くらいのかたを集めて会を催すこともあり、私ってこんなに社交的だったんだ、今が人生で一番友だちが多いって自分でも驚いています(笑)」

そんな小島さんにとって友人とは何か?をたずねると、「自分を守ってくれる素敵な洋服みたいなもの」という予想外!?の答えが。

「着飾るためのもの、という意味ではないですよ。自分を豊かにしてくれる存在ってことです。友人関係ってセレクトショップみたいで、ハイブランドからカジュアル、ナチュラル系までいろんな人がいて、今の私にはこの人が必要だし、彼女とはうまくいってないからしばらく倉庫に入れておこう。そんなふうに入れ替わっていくものじゃないでしょうか」

ハイブランドだから友人として上で、カジュアルは下の存在とか、決してそういうことではないという。

「この人といると憧れの世界に堂々と踏み出せる、この友人とは素(す)の自分になってリラックスできる。上とか下とかいうのは野暮ですよね。人は裸では生きていけないし、むしろ服によって生かされているもの。ご縁があって仲よくなり、また会える時期がくるかもしれないのに、少しのことで切ってしまうのはもったいない気がします。ただ、もうまったく付き合う気がしないというのなら、断捨離もありですが」

その日の気分や変化した体型に合わせて服を着替えるように、友だちを替えてもいいだなんて!“目からウロコ”とはこのこと!? アラフィー世代が感じる友だちについてのモヤモヤが一気に吹き飛んで、友だち付き合いが楽しみに。

「それはたぶん、友人というものに期待しすぎているからだと思います。ずっと仲よくしなくちゃという思いで自分を縛るから苦しくなるし、いる・いらないという方向になってしまうのかも。モヤモヤするならしばらく会うのをやめてみる、グループではなく1対1で会ってみる。すると“この人、意外におもしろい”とわかって、新たな友人関係が生まれるかもしれません」
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