「久しぶりに会ったら、ずっとお子さんの話ばかりで共通の話題がなかったり、グループLINEで家族の自慢話を延々とする人がいたり。卒業して20年くらいたつとお互いに大事にしているものが違ってきて、友だちとしての関係が変わるのはしかたがないことだと感じました。決して嫌いになったわけじゃなくて、お互いに必要なエネルギーを得られたら友だちを卒業することもあるし、ご縁があってまたつながることもある。その時期にはその人間関係が必要だった、ということなんですよね」
なるほど~。とはいえ友人と距離をおくことに、ためらいや心の狭さを感じてしまう人は少なくない。
「実は一度、LINEの友だちリストを整理してみたことがあるんです。以前は仲よしだったのに名前を見てもぼんやりとしか顔が浮かばない人、これ誰だっけ?という人……ああ、この人たちとはエネルギー的なつながりが薄れているんだなと思って。ずるずると関係をもつのをやめようとリストから消したら、不思議な爽快感がありました(笑)」
その爽快感を紐解くと?
「けじめをつけて風通しがよくなった感じでしょうか。古い衣類が詰まったクロゼットに新しい服の置き場がないように、昔の人間関係を抱え込んでいると運気的に新たな交わりが入ってこない気がして。リセットすることで、新しい出会いへの準備ができるんだと思います」
でももし、グループLINEなどで、距離をおきたい友人とやりとりしないといけない場合は?
「最近、LINEやインスタなどであまりレスをしない言い訳に、老眼で小さな文字がよく見えないというのを使っています(笑)。どうしても縁を切りたい人がいる場合は、京都の『安井金比羅宮』など縁切り神社を訪れてみるのはどうでしょうか」
年齢とともに変化する友人関係。アラフィーになった辛酸さんが友だち付き合いに求める距離感とは?
「一心同体みたいな関係はもう必要なくて、美輪明宏さんがおっしゃってますが、腹六分目くらいがちょうどいいのかな。今日は小室圭さん問題をこの人と話し、明日はこちらのグループでスピリチュアルを語りあう。話題によっていくつか人やグループがいて、ときどき集まると楽しい。そんな関係が今の私には理想です」