この春のおしゃれの印象はボトムがすべて!トップスがいたってベーシックでシンプルな形でも「ボトムに華をもたせれば、それで十分!」という雰囲気になるから、このトレンドを見逃す手はない。今年のパンツは旬ムードなのに合わせやすいという絶妙な色のものが多数登場しています。そんな色に更新するだけで、着こなしの幅が広がります!
教えてくれたのは…
①人気スタイリスト室井由美子が指南「パンツ」選びはカラーがカギ
旬の一本が、気持ちもワードローブも更新
「年齢を重ねると、ついベーシックなものに頼りがち。“色”もそのひとつだと思うのですが、固執しないで。今年のパンツには、旬ムードなのに合わせやすいという絶妙な色のものが多数登場しています。そんな色に更新するだけで、トップスは手持ちのものでもOKなんです。着こなしの幅が広がりますよ。」
春の日射しに映える、淡く可憐なピンクのパンツを主役にすれば、お出かけ気分もアップ。ブラウン系カラーを重ねたトップスで上品に引き締めながら、全身をマイルドなトーンでまとめて洗練させて。
パンツの色を変えるだけで今どきに!
下の2つの着こなしは、パンツだけが異なるもの。「つい選んでしまいがちな黒のパンツ。スタイリッシュでもちろん素敵ですが、安心感のある、やや無難な着こなしに。これをベージュに近い、ふんわりと柔らかいイエローのパンツにシフトするだけで、同じ着こなしとは思えないほど明るく華やかになります。さらにクラス感もプラスされ、着る人のキャラクターもイメージアップされるんです」(室井さん)。
Before
After
マイルドなイエローで洒脱さもクラス感もアップ!
「シンプルスタイルに旬の空気感を呼び込んでくれる、柔らかな色みのイエロー。デイリーからちょっとしたお出かけの日まで対応してくれます」。
スタイリスト 室井由美子さん's アドバイス
カラーパンツのいいところは、トップスとの色の合わせ方が決してむずかしくないこと。この春は、はき慣れた定番色を少しだけズラした“進化系ベーシックカラー”ともいえる色みが出ていて、なじみのある配色でも、装いの鮮度は格段に上がります。鮮やかの一歩手前のようなきれいな色みのものも、白を感じさせるホイップ感がやわらげてくれ、マイルドでぐっと取り入れやすくなっています。
パンツのシルエットは、着慣れたものを選べばいいんです。気になっているパーツを美しくカバーできる安心の形、例えばクロップト丈のテーパードや、ストレートシルエットのものならしっくりなじみますよね。もうひとつのポイントは、素材感。ストレッチが入ったもの、落ち感のあるとろみ素材など、ていねいに試着を重ねて、自信をもってはける美脚パンツを吟味することには、どうか手を抜かないでくださいね。そうやって試着を重ねるうちに、自分に合う色にも出会えると思います。ぱっと見たままの色みと、実際にはいてみるのとでは、印象が全然違うことも実感していただけるのではないでしょうか。
顔から離れたボトムなら、新しい色みにもトライしやすいと思います。この春はカラーパンツから元気をもらいましょう!
②1本目は進化した「ベーシックカラー」を選びたい
はき慣れた定番色を少しだけ「ズラした」色みがポイント。構えることなく取り入れられ、装いの鮮度がぐっとアップ!
1.ライトグレーにさわやかさを足した【青みグレー】
「ほんのりと青みのあるグレーなら、ライトグレーよりもさわやかでフェミニンな印象に」。
2.カーキを軽やかで柔和にした【セージ】
「カーキに白のホイップ感をたっぷりと加え、ぐっと軽やかになったのがセージ」。
3.ホワイトよりしっとりとリッチな【ライトグレージュ】
「ホワイトの強さをマイルドにして、知的な印象を与えてくれるライトグレージュは、頼れる万能カラー」。
4.ベージュがこっくりと甘やかになったカスタード
「ベージュにこっくりとした甘さをトッピングした、温かみのあるカスタードは大人の肌色をきれいに引き立たせてくれます」。
【青みグレー】のベーシックカラーパンツ
パンツの色みを構成するブルーとグレーを散らしてバランスよく
「まじめ顔なテーパードパンツは、長め丈のシャツや首もとのスカーフ使いで、カジュアルなこなれ感を盛り込んで」。
【セージ】のベーシックカラーパンツ
ぼんやりさせないように白とシルバーで光と輝きをプラス
「シックなセージとグレーの配色は、ともするとぼんやりとあいまいな印象になってしまうから、引き締め役に白やシルバーを。光を取り入れるとぐっと洗練されます」。
【ライトグレージュ】のベーシックカラーパンツ
インパクトカラーのワンポイントで旬度がぐっとアップ
「ニュートラルなライトグレージュは、グリーンなどのパワーのある色をさし込んで今っぽく」。
【カスタード】のベーシックカラーパンツ
ブラウンまでの色幅でトーンを整えれば洗練された装いが完成
「同系色の配色は、濃度を変えればシックな印象に。苦味のあるブラウンのブラウスと甘めなカスタードカラーのパンツのかけ合わせならパーフェクト」。
③2本目に選ぶなら一歩進んだ「しゃれ見えカラー」
鮮やかな色に白をたっぷりと加えたような“ホイップ感”のあるマイルドカラーは、装いにさりげなく華やかさをプラスするのに最適!
Yumiko’s advice
「大人の装いなら、ホイップクリームを加えたようなかわいげのあるニュアンスカラーが断然おすすめ。技いらずで装いが見違え、着たときの高揚感も特別! まばゆい春の日射しに、美しく映えます。」
1.「ターコイズのような明度の高いブルーは、着慣れたデニムの延長で取り入れられますよ」。
2.「さわやかさと、都会的な空気感をあわせもつミント系のグリーンも新鮮」。
3.「オレンジほど強さがなく、ブラウンよりも華やかなオレンジベージュ。この色も合わせやすいんですよ」。
4.「フレッシュさと可憐さがミックスされた、軽やかなイエローはさりげなく品格もあって大人向き」。
5.「淡いパープルは、装いに透明感を加えてくれるから、シンプルスタイルをきわだたせてくれます」。
パンツ¥54,000/ドゥロワー 六本木店(ドゥロワー)
6.「マイルドなピンクは、着飾らずとも華やがせてくれるから頼れるんです」。
【パープル】のしゃれ見えカラーパンツ
Yumiko’s advice
「見た目以上に取り入れやすいのが、こんなパープル。ベースメイクのコントロールカラーと同様、素肌の透明感をごく自然に引き出し、トーンアップしてくれる色だから、くすみがちな大人の装いを活性化してくれます。」
ふんわりとしたパープルと明るいグレーは相性抜群
「淡い色同士でも、パープルの透明感で全身が引き立ちます」。
【ピンク】のしゃれ見えカラーパンツ
Yumiko’s advice
「ピンクと相性がいいのは、カーキ、ブラウン、そしてネイビー。この春は、カーキをトーンアップさせたセージをチョイス。淡い色同士の繊細なかけ合わせも、今年らしい配色の秘訣。」
淡い色みのカーキとならピンクもハンサムに仕上がる
「マニッシュな春アウターと合わせて、ピンクをぴりりと辛口に」。
【グリーン】のしゃれ見えカラーパンツ
Yumiko’s advice
「ミント系のさわやかなグリーンは、ドライなベージュを合わせるとぐっとシックに。インナーに白のTシャツを取り入れて顔まわりを明るく見せるのもコツ!」
リネンジャケット×白Tでミントグリーンをシックな印象に
「足もとはレザースニーカーで、こなれ感たっぷりに」。
【イエロー】のしゃれ見えカラーパンツ
Yumiko’s advice
「白を多めに入れたイエローは、悪目立ちしない色みですが、さらにノーブルなネイビーで落ち着かせます。小物はベージュ系でまとめて装いになじませれば、クラス感のある洒脱なスタイリングがかないます。」
モードなネイビートップスがイエローをノーブルに
「端正なストレートのワイドシルエットのパンツに、ボリューミーなブラウスを。旬のシルエットと洗練配色で、ひときわ目をひくシックなパンツスタイルが完成します」。
④「主役級パンツQ&A」もっとこなれて見せるには?
この春のパンツをより素敵に着こなすヒントを伝授してもらいました。これさえわかればこなれスタイルも簡単!
Q.「カラーパンツには憧れがありますが、合わせる靴に悩みそう。これさえあれば!という最強の一足は、ズバリなんですか?」
A.「ベージュからグレージュの色幅のスエードパンプスが◎」
レザーの中でも光を吸い込むベージュ系のスエードはいい意味でポイントにならないので、パンツの色みをじゃましません。すそからのぞく足首から足先までが続いているように見えるので、脚長効果も期待できます。
(右)よりグレーに近い色みを選べば、全身の印象が辛口に。
(左)ほんのりとピンクみを帯びたスエードのベージュは、素肌を美しく引き立ててくれる効果も。
(左)¥69,000/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)
Q.「パンツスタイルの日のブラウジングがうまくできなくて、なんだかやぼったくなります。こなれ感を出す秘訣を教えてください」
A.「インするのはわきからフロントボタンのちょうど半分くらいの位置に」
さらにベルト部分をチラリと見せてあげると、ウエストがより高く見え、脚長効果も。トップスのすそに斜めのラインをつくってあげると、おなかまわりがすっきりと見えますよ。
Q.「トレンドのひとつ、思いきり鮮やかな色のパンツは、どんな着こなしがおすすめ?」
A.「素材の異なるベージュを全身に散らばらせて」
パンツ以外のアイテムを素肌にうまく溶け込ませてあげるのがポイント。カラーの強さが抑えられ悪目立ちせず、洗練された印象に仕上がります。