持つべきものは友!?50代からの「女友だち」との付き合い方

人生を見極められるようになった今だからこそ、これからは真につながれる関係を築きたいもの。エクラではチームJマダムを中心に45〜55歳の女性100人に、友だちに関するアンケートを実施。友だちへの感謝、期待、不満……。本音がつまったリアルボイスから見えてきたJマダムたちの友だち関係の実態に迫ります。

 

①女友だちとはどんな話をする?

50代女友だち

友だちとは主にどんな話をしますか?または、どんな悩みを相談しますか?

子供、仕事、健康、老後、夫、親など、どの世代にもあるスタンダードな話題は一定数を獲得してはいるものの、抜群に多いのは少数意見をまとめた「その他」。おいしいお店やおしゃれなどの情報交換、思い出話、ハマっている趣味、恋愛やセックス、お金の問題、日常の愚痴などなど、軽い楽しみからディープな悩みまで多種多様。なかには「本当の悩みは友だちには相談しない」という“線引き”をしている人も。

50代女友だち
「子供がすでに自立した友だちとは、夫婦での過ごし方、親の介護、更年期の不調や、年齢を美しく重ねていくための美容の話などです。また、閉経した友だちからは、体があちこち変化する悩みや、夜の夫婦生活がなくなったことへの不満、の夫婦生活を途絶えさせないための工夫についての話などを聞くこともあります」(主婦・50歳)
「独身の友だちが多いので、主に恋愛や仕事、職場の人間関係について相談をされますが、私は友だちに悩みを相談することはありません」(自営業・49歳)
50代女友だち
「基本的に相手に負担にならないような話ですね」(税理士・48歳)
「残りの人生の過ごし方について。悩みも話しますが、最終的には、“一日一日を大切に生きようね”と前向きな感じで終えます」(ブロガー・51歳)
「息子さんの受験がうまくいかず、何年も浪人されて親子で精神的に追い込まれていたという話や、過去の不倫話など衝撃的な話を聞くことも」(主婦・50歳)
50代女友だち
「昨年、10年ぶりに同窓会があり、LINEでつながりました。それまでは年賀状のやりとりか、たまに電話でしたが、その後、女子会などを開いて、よく会うようになりました。仕事や家族、趣味、健康……など、今まで会えなかったぶん、話がつきることはありません」(主婦・52歳)
「転勤族なので、友だちは各地にいます。頻繁に会える環境ではないので、会ったときはお互いの近況報告、今ハマっていること、子供の成長ぶり、懐かしい思い出話までして盛り上がります」(主婦・50歳)
「仕事の悩みや、将来の夢など。親友はふたりともとても穏やかで優しいので、話していると自分の未熟さや幼稚さを自然と反省することになる。“こうしたら?”とか“こんなとこがよくないんじゃない?”といわれるより、“こうしたらいいんだ”“自分のこんなとこがよくないのかも…”と自ら反省するほうが自分が成長できる。友人はその"成長" を自然と手助けしてくれる大切な存在」(銀行員・46歳)

 

②友だちがいてよかったと思うのはどんなとき?

50代女友だち

家庭では妻として母親として、職場ではベテランの働き手として、常に甘えない大人であることを求められるアラフィー世代。この質問の結果には、そんな彼女たちの「誰かに本当の気持ちを打ち明けたい、認めてもらいたい、受け止めてもらいたい」というせつない気持ちが浮き彫りに。裏を返せば、家庭や職場でいきいきと楽しく過ごすことができるのも、陰で支えてくれる友だちという存在があってこそ。

友だちがいてよかったと思うのはどんなときですか?

50代女友だち

話を聞いてくれるだけで救われる!

「お互いに絶対口外しない信頼感があるので、人に相談しにくい仕事がらみのことなどを話すことができる。話を聞いてもらっているうちに方向性が開けて、導かれるように自己解決でき、助けられている」(クリニック事務長・50歳)

「主人にはもちろん、誰にも吐き出せなかった、息子の嫁への不満を、親友に聞いてもらえただけで気が晴れました。同じ悩みを抱えていたら気持ちをわかりあえたり、私の考えが間違っているときは、その考えを諭してくれたりと本当に精神的に救ってもらえています…」(自営業・53歳)
「更年期の夫婦生活について赤裸々に話すことができる」(主婦・50歳)
「子供が不登校になったとき、親身になって話を聞いてくれた」(主婦・48歳)
「ママ友問題で、かなり落ち込んで、少し立ち直ったかなと思った時期に、“実は、こんなことがあったんだ~”と、友人に打ち明けた際、“ごめんね、気づいてあげられなくて…”と涙ぐむ姿を見たとき。2年ほど会っていなかったので、気づけるはずもないのに、電話のひとつもしたらよかったと、自分を責めていて、私はなんてすばらしい友人に恵まれていたのかと、痛感しました」(イメージコンサルタント・52歳)

やっぱりふたりは楽しい!

「なんでも無邪気に楽しかった高校時代の思い出を共有しているので、話をしたあとはいつでもあったかい気持ちになれます」(ブロガー・51歳)

「高校時代の友人とは、お互いに会えない時期がありましたが、その間も今にいたるまでお互いに(メールではなく)バースデーカードを送りあっています。彼女の好きそうなカードを探して送ることも楽しいし、また、私にも送ってくれるのがうれしい。同じ年の彼女のカードにいつも元気づけられます」(マッサージ師・56歳)
「一緒に食事やエステにショッピング、旅行やお稽古などをして、ストレス発散し楽しい時間をともにしたとき」(主婦・49歳)

 

③友だちに不満をもつことはある?

50代女友だち

友だちは欲しいし、大切だけれども、いいことばかりとはいかないのが人間関係――。ということで4人に3人が友だちに不満をもったことがあるという結果に。長年別々の人生を歩んできたのだから、立場や価値観が違うのは当然のこと。でもそこで「私が正しい」と意地を張れば、せっかくの友情を失うなんてことにもなりかねない。自分に不満があるのなら、きっと相手も不満があると心得て、自戒のきっかけに。

友だちに不満をもつことはありますか?

50代女友だち
「友人仲間のひとりが、化粧品や健康食品などを売りにきてがっかりしてしまう。それ以降、その友だちだけ連絡しづらい」(主婦・52歳)
「子供の結婚や、孫の誕生の時期なのですが、話題が自分の家族のことのみという人は、その傾向がドンドン強くなってきていて、同じ年ごろでまだ結婚していないお嬢さんをもつ人がイヤな思いをしているんじゃないかと、ひやひやしてしまうことがあります」(ライター・53歳)

ほかにもこんな声が!

最近私がハマっている整理収納の話をしていたら、彼女のほうからあれこれ聞いてきたにもかかわらず、“私は別に困ってないからいい”といわれ、ちょっとカチンときました。私が整理収納の資格までとろうとしていることも知っているので、たとえ自分が興味なくてもあまり否定するようなことはいってほしくなかった。(銀行員・46歳)
娘が大学生になり、無断外泊や午前様などが増え、私は夫と娘の間で板ばさみ。その話をまだ子供が小さい友人にしたら“ダメ親だ”とかなりいわれました。おとなしく聞いていましたが、内心“子供がまだ手の内にいるあなたに何がわかるの?私たちが大学生のころは携帯もなかったから、深夜の友だちの誘いなんてほとんどなかったけど、今はSNSや携帯電話でいつでも友だちや彼氏と連絡がとれる時代。まだ何もわからないくせに偉そうにいわないで!”と本当にムカつきました。(看護師・48歳)

 

④50歳以降にできた友だちはいる?

50代女友だち

50歳以降に友だちになった人はいますか?

友だちは若いころにこそできるものというのは思い込みで、なんと7割以上の人が50歳以上で新しい友だちをつくっているといううれしい結果に。特にSNSをツールに友だち関係を深めたという声が目立ったのが印象的。もちろん何十年の歴史をもつ親友たちとは比べようもないけれど、人生80年時代、これからの人生をともに生きる親友になる可能性も秘めているはず。友だちづくり、まだまだ遅くない!

50代女友だち

50歳以降にできた友だちとは、どこで知り合いましたか?

じゃあどうすれば、この年齢からの新しい友だちがつくれるのだろうか。Q7の答えから見えてくるのは、「自分から動くこと」。趣味の教室や専門学校、セミナーやSNSなど、自分の楽しみや生き方を求めてたどりついた場所には、最初から共通項をもった人しかいないのだから、友だちになれる確率も格段に高いのかも。もし新しい出会いを求めているのなら、まずは自分からその第一歩を踏み出してみては?

50代女友だち
「インスタで、大好きなサザンオールスターズのファンのかたと知り合い、来月には初のオフ会に参加します。サザンのファンとはすぐに仲よくなってしまうので、また新しい友だちができると期待しています」(会社員・45歳)
「病院に入院していたとき、隣のベッドだった人と友だちになりました。症状も同じだったので、退院してからも食事に行ったりメールをしたり、お互い励ましあっています」(自営業・54歳)
「50 代向けの女性誌の企画で一緒になり、以来、時々ランチに行きます」(主婦・55歳)
「知らない土地で心機一転、友だちづくりのサイトを通じて、アラフィー4人と仲よくなりました。グループLINEで新しいお店などの情報交換をしています。でも、まだまだ深い話はむずかしく、年代的に学生のころのような付き合いができるのかまだわからない状態です」(会社員・47歳)
「お稽古教室の先生と仲よくなりました。近所なのでケーキをいただいたり、簡単な夕食のおかずをおすそ分けしたり。来月は教室をお手伝いする予定です」(会社員・47歳)

ほかにもこんな声が!

●子供のクラブ活動を通じて知り合い、クラブのお手伝いをするうちに友だちになりました。(主婦・47歳)
●趣味で通っているエアロビクスの教室で出会いました。今ではほかの趣味教室にも一緒に通う仲になりました。(在宅ワ
ーク・52歳
●パン教室で知り合った友だちとは、子供の進学先が一緒なので、LINEで情報交換したりランチに行ったりしています。(主婦・52歳)
●趣味の習い事で知り合った友だちと、夫婦一緒に会食やワイン会をします。頻繁に会うわけではないですが、楽しいこ
とがあれば、即集合〜!という感じ。お互いの領域も大切に尊重しています。老後は一緒に老人ホームに入りたいねとい
いあえる仲で、大人になってこんなふうに本音でおしゃべりできる友人ができるなんてありがたいです。(看護師・50歳)
●鍼灸の専門学校のクラスメート。勉強会に一緒に参加したり、飲みにいったり、SNSで近況報告したり、仕事の相談をしたりしています。彼女が今、秋田の旅館で鍼灸師として働いているので、旅行を兼ねて訪ね、一緒に近くの温泉めぐり
をしました。共通の関心事が、仕事でもある鍼灸なので、健康・美容のことはもちろん、開業するにあたっての相談、こ
れからの夢など、話すことがたくさんあります。長くお付き合いできる友人だと思っています。(鍼灸師・56 歳)
●仕事のセミナーで隣同士の席でした。10歳年下ですが、ファッションなど好きなものに共通点があり、SNSなどで日常の情報交換をしています。(会社員・53 歳)
●インスタグラムを通じて仲よくなり、先日初めて一緒にイベントへ行きました。SNSを通じてお声をかけたのは初めてでしたので最初は緊張しましたが、優しいかたで、メール交換などでつながっています。(自営業・52歳)
●共通の知人の誕生会で意気投合、今では飲み仲間です。(主婦・52歳)
  • 50代女性のホンネ:女性同士のおつきあい、本当はどう?

    50代女性のホンネ:女性同士のおつきあい、本当はどう?

    エクラ8月号特集『50歳からの女友だち』によれば、多くの人が「親友」と呼べる人を持ち、概ね良好な”女友だち関係”をキープしている様子。「年齢が上がるほど友だちを作るのはむずかしい」と言われるが、50歳以降に友だちができたJマダムは7割という結果となった。とはいえ、仲のいい友だちとだけつきあっていられないのが人生というもの。いったんこじれると厄介な女性同士のつきあい、Jマダムはどう乗り切っている?

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