「お待たせいたしました。特製中華そばでございます。」
店主さんが両手で静かに、真っ白などんぶりを私の前に置いてくださいました。
長年フレンチのシェフとしてご活躍されたという店主さんは、穏やかで落ち着いた雰囲気の方です。
まずスープをいただきます。
かえしに頼らないという澄んだスープはいい香り。
一口飲むと、大変上品なおいしさが口中に広がって幸福感。
すっきりしているけれど、しっかりとコクがあり、丁寧に作ったコンソメのような感じ。
麺は細麺でもコシと小麦感があり、スープによく合います。
チャーシューは柔らかジューシーで、決してしつこくなく、油も上品なうま味。
味玉は濃すぎない優しいお味、メンマはシャキシャキです。
お店の雰囲気も、ほかのスタッフの方々も本当に素晴らしいお店でした。
またぜひお伺いしたいです。