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イントロダクションに目を通した時は、読み進めようか 迷いまして、本文の1ページをめくってみたら すぐ面白そうな展開が期待できました。
家族がテーマの話で、本の帯にもあるように、"愛したはずの夫がまったくの別人だった。" のです…
そんなこと言われても っていう依頼人の話を弁護士が紐解いていきます。 弁護士は出来事を通じて 自分と向き合ったり、人を思いやったり。 後半、私はつい 依頼人の女性に感情移入しておりました。
懐かしいジャズの名曲やお酒の種類もいくつか登場します。 詳しい方はそこも楽しみの一つです。
純文学ということで、漢字の使い方に、特徴があります。そこは読みづらいけれど、その文字から伝わってくる情景や心象があります。
普段使いなら読める漢字を検索して「そういうことね」と納得する時は 作者の平野さんからメッセージを受けとれたような嬉しさもありました。