フランス領時代のハノイが蘇る、アプリコット

リゾート写真家増島実の、本当にお薦めしたいホテル ベトナム編 11

2017年8月16日
コロニアル建築にアートを展示した美術館のような空間
ハノイと言えばベトナムの首都のイメージが強いが、政府の役所や軍の施設、民家に至るまで、19世紀末の仏領インドシナ時代にフランス人が持ち込んだコロニアル建築を今も大切に利用して、街の顔に彩りを添えている。しかし、新築なのに、あの時代の持つ華やかさと品格を見事に再現させたアプリコットホテルのような例は少ない。

アプリコット ホテル

観光にもショッピングにも最高の立地で、近くには飲食店も多い。そのため夜も周りはにぎやかだが、ホテルに戻ればスタッフの温かい対応にホッとできる。部屋のカテゴリーはバリエーションが多く、長期滞在向きのキッチン付きのタイプや、重厚な雰囲気のスイート、レイクビューの客室などが選べる。ただし、スタンダードタイプはシャワーだけの部屋も多いので、バスタブにこだわる人は予約のときにしっかり確認することをお勧めする。華やかで清潔な雰囲気とリーズナブルな価格が受けて、人気が急上昇。観光客ばかりでなく日本人の商社マンなどの姿もよく見かける。日本語が分かるスタッフはいないが、予約の代行や地図の説明など、誰もがプラスαの対応を心がけでいる。レストランはひとつだけで、中華や日本食はないが、メニューのどれを頼んでも日本人の口に合いそうだ。
ハノイの中心地、ホアンキエム湖のほとりに立つアプリコットホテル。アイアンワークを施した庇やバルコニー、縦長のフランス窓……徹底してクラシカルな趣き
クリスタルのシャンデリアや家具、調度品の一つ一つを吟味してクラシカルなハーモニーを作りあげているロビー。吹き抜けを囲む回廊風の2階はダイニングルーム
  • スイートルームのリビングスペース。主な調度品はフランスから取り寄せたアンティーク家具
  • スイートのベッドルーム。どのカテゴリーの部屋も、ベッドは広く、渋いカラーコーディネート
  • 屋上のプール。夜はライトアップされ、カクテルなどもサーブされるロマンチックな雰囲気
  • 本格的なアフタヌーンティーも、1階ロビーにあるカフェバーでオーダーできる

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アプリコット ホテルの今の経営陣の一人は、有名な美術品の収集家。そのためホテル内のあらゆるところに惜しげもなくアート作品が展示されている
もともと芸術には関心が深かったベトナム人だったが、フランス人が統治時代にベトナム芸術大学を設立したことで、多くの才能が見いだされた
スケッチや絵画、エッチング、彫刻など、700点以上が展示されている。全てベトナム人の作品
ベトナム人は手先が器用で、繊細な人が多い。かつては織物や工芸品という形で商品化されたが、今ではアートの分野にもそのセンスが生かされている
Apricot Hotel

136 Hang Trong, Hoan Kiem Dist.Hanoi
全123室 \14,139~ ハノイNoi Bai空港より27km
(料金は最安値の一例です)

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