私がお伝えしたいことは、ひとりで悩まないでください、ということです。介護の問題にかぎらず、相談できる先は、複数もっていたほうがいい。支えになろうとする人ほど、支えが必要なのです。
ひとつは、公的な支援機関を複数具体的に知ることです。そして、もうひとつは、ご自身の生活の中で、頼りになる相談相手をもつということです。さまざまな課題を、家庭や仕事と両立するのは、大変なことです。同じような状況でがんばっている人同士の、横のつながりがあるといいですね。お互いに話を聞いてあげたり、聞いてもらったりするうちに、“同じように悩んでいる人がいるんだな”とか、“これでいいんだな” と思えます。どんな問題についてもそうですが、わかってくれる人の存在は、あなたの大きな支えになります。