世の中のトレンドが刻々と移り変わっていく中、私たちのパンツ選びにも変化が。パンツに定評のある人気ブランド、"コンテ"ディレクターの辺見えみりさんは、49歳のエクラ世代。等身大の視点で大人のニーズに寄り添いながら、日々服づくりに向き合っている。そんな彼女に、「セミワイドパンツ」が今の時代を生きる女性に支持されている理由を聞いた。
スタイルよく見えるパンツが大人に自信を授けてくれる
自らが運転する車で、さっそうと撮影スタジオに現れた辺見さん。周囲をぱっと明るくするいきいきとした笑顔に、セミワイドパンツがよく似合う。
「ここ数年は、セミワイドパンツばかりはいています。細身のテーパードは少し古い印象に見えてしまうし、ボリュームのあるワイドだと、場合によっては”圧”が出すぎちゃうかな、と。年齢を重ねたぶんの迫力が、怖い方向に見えてしまうのは避けたいですよね(笑)。その点、ほどよいゆとりのセミワイドなら、軽やかさとかっこよさのさじかげんがちょうどいい。どんな場にも、さらりと風のようにやってきました、という空気を大事にしたいんです。余裕のある、大人の女性像を目ざしたいですね」
芸能活動と並行しながら、“コンテ”のディレクター業も多忙を極め、一女の母としてのライフスタイルにも注目と共感が集まる。
「コンテでは、オンとオフをシームレスに行き来できる服をコンセプトのひとつにしています。仕事できちんと見せたい場面も、プライベートでふらっとカジュアルな場へ出かけるときも、それぞれのシーンにさりげなくなじむような。セミワイドパンツはその点でも理想的で、着こなしの幅が広いところも、実際に購入されたお客さまから評価をいただいています。ブランドの軸となるアイテムといえますね」
製作するうえでのこだわりを問うと、「おなかまわりがすっきり見えること」ときっぱり。
「私たちの年代になると、一番気になるのが下腹部のボリューム。ウエストのタックをどの位置に入れれば体型をカバーできるか、選んだ生地の硬さによっても見え方がかなり変わるので、そこは毎回、こだわりぬいて試作を重ねています。私自身が納得できるまで、世には出せません……! スタイルよく見えるパンツがあると、堂々と自信をもって出かけられますから」
新店のオープンやイベント時には店頭に立ち、お客さまの声を直接聞く機会を大切にしている。
「最近は、大人の女性もちょっとした“ハズし”を求められているな、と感じます。きちんとした服はもう持っているし、全身をきれいなだけでまとめるのも、なんだか違う……私自身もそうですが、どこかにこなれ感を取り入れることで、”新しい印象に更新したい”気持ちが高まっているんだと思います。今回着用したパンツも、ツヤのあるリッチな素材をウエストゴムのイージータイプに仕上げたり、カジュアルなチノ素材をクリーンなホワイトで華やかに見せたり。気張っていないのに、なんだか新鮮、と思えるバランスを意識しています。抜け感が品よく決まるのも、もとがマニッシュなセミワイドだからこそ。そういう視点でも、セミワイドパンツは時代の空気に合っているんだなと思いますね」
各シーズンのテーマ設定から店舗のインテリア設計まで、ブランド運営の全般を指揮。「この年齢になって、会社員のようにオフィスに通う生活も新鮮なんです(笑)」
軽やかさとかっこよさのさじかげん、ちょうどいいのがセミワイドなんです
「きれいな見た目で、着心地はラクに」もコンテの服づくりの根幹。光沢とドレープが美しいセミワイドパンツは、ウエストゴムで快適なフィット感。
パンツ¥27,500・シャツ¥29,700・キャミソール(カップつき)¥8,800(3点ともコンテ)・靴¥39,600(イルサンドロ×コンテ)/以上コンテ 青山店 ジュエリー/本人私物
大人が欲しい「更新感」を、セミワイドパンツがかなえてくれる
「パンツのときは、肌の抜け感で女っぽさを出せるよう意識しています」。
パンツ¥27,500・ニット¥25,300・肩にかけたカーディガン¥35,200(3点ともコンテ)・ベルト¥17,600(アンボワーズ × コンテ)・靴¥115,500(ジル サンダー)/以上コンテ 青山店 ジュエリー/本人私物
へんみ えみり●’76年生まれ。テレビ番組や舞台で活躍する傍ら、長年にわたりアパレルブランドのコンセプターを務める。’24年、自らがディレクションする新ブランド"コンテ”を発表。フィトテラピーに特化したスキンケアブランド”mizuka”代表の顔も。
撮影/渡辺謙太郎 ヘア&メイク/石川美幸 取材・原文/三尋木奈保 ※エクラ2026年6月号掲載