【今から知っておきたい!墓じまいのこと】進化している!お墓の新事情3選

近年、驚くほど進化&変化しているお墓事情。押さえておけば、自分に最適なかたちが見つかるかも!? 3つの新事情、ぜひ、参考にしてみて。

少子化の波はこんなところにも。納骨堂が倒産!

昨秋、世間を驚かせたのが、北海道札幌市にある納骨堂の閉鎖。「永代供養」や「駅近」とうたい、ロッカー式のお墓を1区画30~250万円で800基弱を販売。ところが、半数近くは“空室”状態で、経営がずさんだったこともあり、運営していた宗教法人が破綻してしまったのだ。競売にかけられた建物は不動産会社が購入したものの、お墓を運営できるのは自治体や宗教法人、公益法人のみ。民間企業は運営できないため、納骨堂の存続は不透明。利用者が遺骨を引き上げても、利用料の返還は期待できないとか。都心を中心にビルタイプの納骨堂は増えているけれど、供給過多で、経営が危ぶまれているところも少なくない。契約前に経営状況は必ずチェックを。

お墓事情、 最前線!

“おひとりさま向け”終活サービスも登場

おひとりさまにとって気がかりなのは、「私が死んだら、誰が埋蔵してくれるの?」ということ。それに対応する終活サービスは、民間だけでなく自治体にも広がりつつある。先駆けになったのは、神奈川県横須賀市が市内在住の低所得な高齢者を対象に展開している「エンディングプラン・サポート事業」。利用者に民間の葬儀社を紹介して生前契約を結んでもらい、利用者の死後、葬儀や埋蔵などが希望どおりに行われるかどうかを監視、サポートしてくれる。

民間のおひとりさま向け終活サービスの中には、お墓探しや墓じまいにとどまらず、遺品整理や相続・遺贈の手続きを代行してくれるところも。内容や費用を比較し、自分が利用しやすいサービスを見つけたい。

手元供養のバリエーション増加中!

自宅に遺骨や遺灰の一部、またはすべてを保管して供養をする「手元供養」。以前から、お墓をもたないという選択をした人だけでなく、お墓が遠方にあってお参りできない人の間で人気が高いスタイルだ。

コンパクトな仏壇に小さいサイズの骨壺を置いて供養するスタイルをはじめ、ペンダントなどに納めるアクセサリータイプ、プレートに納めるタイプも普及。今では、ぬいぐるみの中に真鍮などの骨壺を入れたものや、お地蔵さまの中に納めるものなど多種多様に。江の島全景やラグビーボール、故人が好きだったものにちなんでモニュメントを作成するなんてことも可能だという。さらに、数十万円~200万円ほどかかるものの、遺骨からダイヤモンドをつくり、指輪やネックレスに仕立てるというゴージャスなものも!

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