✳映画部屋✳「チョコレートドーナツ」

ねね子映画部屋① パンフ・チラシを集めまくった昔の作品を中心に、胸に刺さった映画を紹介。ねね子映画部屋へようこそ!
NoMovie,NoLife
趣味の域を、超えはしないけれど、超えそうな勢いの映画愛。
これからたまに、自己満足の感想・紹介を、ねね子映画部屋として書いていこうと思ってます。昔の作品中心ですが、たまには新作も登場する予定。
最初の映画部屋は、切なくも心洗われる感動作。

「チョコレートドーナツ」
2012年 トラヴィス・ファイン監督作品
原題は「Any Day Now」
実話を基に描かれた作品だそうです。
日本でもヒットし、舞台化もされたらしいので、記憶にある方も多いと思います。
✳映画部屋✳「チョコレートドーナツ」_1_1
1970年代、ショーパブで働くゲイの男性ルディが、アパートの隣の部屋に住む、母親に育児放棄されたダウン症の少年マルコを引き取り、恋人ポールと共に育てていく先に困難が……というお話し。
少しばかり、ネタバレを含むかもしれません。気になる方は、観てから読んでください。

とても愛にあふれている映画です。
マルコのような子どもや大人に対して、差別的なイメージが潜在意識下にあるような人ではなく、曇りのない目と気持ちを持つ人が作った映画だと思う。脚本にも参加した、トラヴィス・ファイン監督の感覚と優しさに、心打たれる感動作。
✳映画部屋✳「チョコレートドーナツ」_1_2
ゲイが槍玉にあげられて、目を覆いたくなるようなシーンが出てきやしないかと心配でしたが、心配は無用。それでいいのです。不必要な酷なシーンなんかいらない。
3人の、愛情で繋がっている幸せな暮らしが、愛おしく感じられる。
ずっと続けばよかったのに……。

いい映画でした。悲しい結末でも。
そして、主演のアラン・カミングのアップが、女性っぽくてとても綺麗だった。
悪役が多いイメージのギャレット・ディラハントが、善き人ポールを違和感なく好演。
マルコを見事に演じたアイザック・レイヴァの、笑顔にも泣き顔にも、胸がキュッと締めつけられるようでした。
✳映画部屋✳「チョコレートドーナツ」_1_3
……ルディとポールを毛嫌いする人、おもしろがって優しさを欠く人、マルコを含め3人を理解しようともしない人、理解はするが何もしない人、できなかった人。最後に届いた手紙を読んで、それぞれはどう感じたのだろう。
法も、人の意識も、優しさをもって変わってほしい。
弱者が弱者のままにならないように。
悲しみの連鎖を起こさないように。
挿入歌も聴き惚れます。
皆さん聞き覚えのあるアーティストだと、T-REXやマイルス・デイヴィスなど、他にもたくさん。
アラン・カミングが力強い声で奏でる、ローズ・ロイスの曲
「Love Don't Live Here Anymore」
は、美しく圧巻。
聴きすぎて、ディスクにはキズがついてしまいました。
✳映画部屋✳「チョコレートドーナツ」_1_4
パンフレットやチラシ、そして音楽も気に入ったらサントラCDも購入。
好みじゃないものは観ないのですが、好きな映画は何度も繰り返して観るタイプ。
たまの映画感想ブログ、嫌いじゃなければどうぞおつき合いください🎥
ねね子

ねね子

秋田県在住。パートナー経営の地域密着型飲食店をお手伝い。映画大好き。猫がいれば幸せ。読書、スキンケア、天然石、イヤーカフにイヤリング、その他好きなものをあれこれ発信したいです。

Instagram:kate.wate.movies

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