私が思う被災地へのマナー

早くも年明けから1ヶ月。 元日の悲しい出来事に、まだ胸が痛みますね。 仙台で聞いて思った、皆さんにもお伝えしたいこと。
東日本大震災の直後、夫の転勤で1年だけ宮城県に住みました。
当日から2ヶ月ほど経っていましたが、悲しい風景は今も鮮明に覚えています。
それでも新しい生活が始まり、積み上がった瓦礫が少しずつなくなっていく様子にはホッとしたものです。

その時に大事だと思ったことがひとつ。
それは地震が起こっても、すぐには現地の人に連絡しないということです。
身内に関しては、この限りではないかもしれませんが…
以下、被災した知人に聞いた話です。
大震災の後、東京に住む友人から、携帯に何度も着信がありました。
でも家の中は物が散乱。同居の両親もいて、逃げるだけで精一杯…

ようやく電話に出られた時、相手はかなり興奮して泣いていました。
「心配したよ〜!全然つながらないから!」
首都圏も揺れは激しく、仙台が気になったのだと言います。

知人は思いました。
心配してくれているのはよくわかる。
でも、それどころじゃなくて…

…そうなると有り難さも半減しますよね。
そして後日、神戸の友人から「大丈夫?何か欲しいものない?」と連絡が。
「震災の経験がある人は弁えているなと思いました」

もちろん安否確認はすぐにでもしたいところ。
でも当然ですが、現地は大変なことになっています。
怪我したかもしれない、逃げる途中かもしれない、誰かを助けているのかもしれない。
余震だって続きます。
今ならSNSやアプリなど、無事を確かめる方法は何かしらあります。
離れた場所にいては、何の手助けもできないというのが正直なところ。
だから、できるだけ当事者の迷惑にならないようにしたいものです。

2021年2月には、また大きな地震が仙台を襲いました。
あの日から10年経ったのに、その余震だと言われていました。
2日ほどして、友人SさんにLINEしてみると、ご夫婦とも無事とのことで
「時間を置いて連絡してくれた配慮が嬉しかったです」
その返事に安堵しました。

心配する気持ちを伝えるのは難しい。
人それぞれで、正解はないようにも思います。
でも、できるだけ望まれる形で、相手に届けられるといいですね。
アルストロメリア
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yako

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大阪府在住。夫と娘の3人家族。おしゃれ、台所仕事、本 etc好きなものを自分の言葉で綴ります。

Instagram:yako_sugar

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