【賢者のファンデーション選び】大人の肌の「装い方」には「更新」が必要!

気合を入れた装いには「きちんと肌」、リラックスした装いには「抜け感肌」。装いで使い分けたい「肌選び」だけど、なんだかしっくりこないことも。エクラ世代のエディター 松本千登世さんが、自身の体験談を語ります。
松本千登世(まつもとちとせ)

松本千登世(まつもとちとせ)

エディター・ライター。航空会社、広告代理店、出版社勤務を経てフリーランスに。雑誌やwebなどで美容記事、インタビュー記事、エッセーの執筆を中心に活動。近著『顔は言葉でできている!』(講談社)ほか著書多数。

作り込みすぎない「きちんと肌」

作り込みすぎない「きちんと肌」の松本千登世

手抜きに見えない「抜け感肌」

手抜きに見えない「抜け感肌」

大人の洗練は、肌選びの「更新」から

ひと目惚れをして買ったメンズライクなダークネイビーのセットアップを、どきどきしながら初めて纏ったとき。さあ出かけようと、姿見に映った自分を見て、「えっ!?」と驚きました。一方、今日は気の置けない仲間とビストロで食事だからと、シンプルなニットにブラックデニム、スニーカーを合わせて出かけたときも、店に到着してすぐ、偶然、鏡に映り込んだ自分を見て、同じようにはっとして……。

その原因は、どちらも「肌」にありました。前者はきちんとしたシーンだから肌もきちんと作らなくちゃ、と力が入りすぎていて、冠婚葬祭のような正装感が漂い、後者はカジュアルなシーンだから肌もカジュアルでなくちゃ、と力が抜けすぎていて、まるで近所のコンビニに行くかのような、いかにも手抜きムードで、「あれっ? こんなはずじゃなかった」。全体で見たときの印象が、イメージとかけ離れていて、どちらも自分が思う印象年齢以上に老けて見えたからでした。

じつはここのところ、肌づくりに関して、「迷路」に入り込んだのを感じていました。肌も装いの一部だから、ファッションやシーンに合わせて肌も着替えるべきと、知らぬ間に作り上げていた、きちんとしたシーンには「カバー&マット」の肌、カジュアルなシーンには「軽く薄く&ツヤ」の肌というルール。なのに、狙ったはずの効果は得られていなくて、それどころかむしろ、裏目に出ているのを目(ま)の当たりにして、愕然としたのです。きちんと⇔カジュアル、マット⇔ツヤといった単純なベクトルでは、大人の肌づくりは上手くいかない、そう痛感させられました。

まわりの大人たちに、こんな私の本音をぶつけてみたところ「わかる、わかる!」「どうしたらいいの?」「正解を知りたい」の声、声、声……。皆、年齢と共に生じる「肌づくり」「肌選び」の違和感に、少なからず気づいていたのです。

そこで、洗練された大人美を提案し続けているヘア&メイクアップ アーティストの岡野瑞恵さんに、大人世代を代表して私の「もやもや」をぶつけてみました。「大人の2つの肌、どう装ったらいいですか?」。そこで見えてきたのは、「逆転の発想」。作り込みすぎない「きちんと肌」は、メリハリのあるツヤで。手抜きに見えない「抜け感肌」は、透けるマットで。思い込みとは逆の肌づくりをマスターすることで、トータルの洒落(しゃれ)感がぐっと際立つというのです。

私たちの今を輝かせる「きちんと肌」と「抜け感肌」。それを装うためには正しいファンデーション選びとちょっとしたひと工夫が大事。さあ、今こそ大人の肌選びのルールを、賢く更新しましょう。

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