専門医が解説!50代の「喉」不調の原因&セルフケア法

最近、喉の痛みや、イガイガ、止まらない咳など、喉の不調を訴えるエクラ世代が急増。これって何が原因? そこで、症状から考えられる病気や対策を耳鼻咽喉科と呼吸器内科の医師が解説。自分の症状を把握して、早めに解決を!
教えてくれたのは…
耳鼻咽喉科医 鳴戸理佐先生

耳鼻咽喉科医 鳴戸理佐先生

五反田なると耳鼻咽喉科院長。日本耳鼻咽喉科学会専門医。藤田保健衛生大学医学部卒業後、医療法人尚豊会みたき総合病院で医長を務めたのち、開業。分子整合栄養学も学ぶ。
呼吸器内科医 大谷義夫先生

呼吸器内科医 大谷義夫先生

池袋大谷クリニック院長。日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医。テレビ番組などでも情報を発信。著書は『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』(主婦の友社)など。

多種多様な喉トラブル、どこからくるの!?

喉のイガイガ

喉のイガイガ

喉のイガイガは、ウイルスや細菌が喉に付着し、それを退治するためにリンパ球や白血球などが働き、サイトカインという炎症物質が放出されて炎症が起きることが大きな原因のひとつ。疾患としては上咽頭炎や喉頭炎などが考えられます。また、喉の乾燥、声の出しすぎ、喫煙、飲酒などによって起こる場合も。(鳴戸先生)

喉のイガイガ感がある場合、呼吸器科の病気で関連があるものといえば、咳喘息。喘息は後鼻こうろう)やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎を合併することが多いので、イガイガ感を感じることがあります。この場合、2〜3週間以上咳が止まらないのが特徴。また呼吸器科の病気ではありませんが、胃酸が逆流する逆流性食道炎でも、イガイガ感が生じることも。(大谷先生)

長引く咳

長引く咳

咳は、外から入ってきたウイルスやホコリなどの異物を気道から取り除こうとして起こる生体防御反応。上咽頭炎や喉頭炎などで喉に炎症が起こっている証拠なので、喉の痛みを伴うことが多いのです。(鳴戸先生)

しつこく長く続く咳は、咳喘息の可能性あり。風邪は一日中咳が出ますが、咳喘息の場合は波があり、咳が出ないときは出ないのですが、いったん出ると止まらなくなります。それ以外でも長引く咳は肺炎や肺がん、結核などの疑いもあるので2〜3週間以上続くなら呼吸器科に相談を。(大谷先生)

喉の痛み

喉の痛み

喉の痛みもイガイガと同じ。喉にウイルスや病原菌が付着し、それを退治しようとリンパ球や白血球などが働くことで炎症物質・サイトカインが放出され、喉に炎症が起きることが大きな原因。病名としては上咽頭炎や咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎などが考えられます。(鳴戸先生)

基本的に喉の痛みは耳鼻咽喉科の病気であることが多いですが、呼吸器内科の病気で考えられるとすれば、ウイルスや細菌の感染によって気道の深い部分の気管支に炎症が起きる気管支炎や、咳喘息や喘息で咳が止まらなくなることに付随して喉が痛む場合もあります。(大谷先生)

痰がからむ

痰がからむ

痰は、気管に入った細菌やウイルスなどの異物を排出するために気道から分泌されるもので、体の防御反応。分泌物の量や粘り気を増やして痰として出すのです。また、副鼻腔炎により、副鼻腔にたまった粘液が、喉に落ちてきたもの(後鼻漏)を、痰のように感じることも。(鳴戸先生)

発熱はないのに痰を伴う咳が長引く場合は気道粘膜に炎症が起きているか、気道の過剰な分泌物を排出しようとしていると考えられます。このような症状が起きる呼吸器の病気は、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のほか、肺炎や肺結核、肺がんなど深刻な病気の可能性もあります。(大谷先生)

声がかれる

声がかれる

声がかれるのは、喉の喉頭という器官にある声帯になんらかの異常が起きることが多いです。考えられる病気は、咽頭炎や喉頭炎、後鼻漏のほか、声帯ポリープや喉頭がんなどの可能性も。ただし、喉頭がんは過度な飲酒や喫煙の習慣がある男性に多く、女性には少ない傾向です。(鳴戸先生)

咳喘息や気管支喘息、気管支炎などにより、咳が長引くことで、声がかれるケースはあります。ですが、大体の場合、声がかれるのは、声帯に問題が起きている耳鼻咽喉科分野の病気の場合が多いと思います。(大谷先生)

喉の詰まり、むせ

喉の詰まり、むせ

喉が詰まる場合、喉頭炎などで喉に炎症が起きているか、嚢胞(良性のもの)ができている場合もあります。また、ストレスなどが原因で、病気がないのに喉が詰まる感じがするヒステリー球(咽喉頭異常感症)の場合も。また、むせやすくなるのは、喉の筋肉が衰えている可能性も。(鳴戸先生)

食事中のむせは、飲食物が誤って気道に入り、それを出そうとして起こるものなので心配はいりません。ただ、40代後半以降で飲食物が飲み込みにくくなってきたり、むせやすくなってきたなら、喉の筋力の低下が始まっている可能性大。放っておくと夜中に口腔内細菌を含んだ唾液を誤嚥(えん)することによる誤嚥性肺炎のリスクが高まるので要注意。(大谷先生)

“不穏”の原因はさまざまなところから!

喉の不調といっても原因となる場所はさまざま。ひと口に「喉」といっても、喉は咽頭と喉頭に分かれ、口を開けると見える突き当たりが中咽頭、その上が上咽頭で下が下咽頭。喉仏の部分が喉頭。これらの部分や鼻のわきの副鼻腔のほか、気管や気管支、肺などの呼吸器が不調の原因の場合も。

“不穏”の原因はさまざまなところから!

喉トラブルの考えられる主な原因はこれ!

長引く咳や、喉の痛み、声がれなど喉のトラブルの原因となる疾患の中で、エクラ世代に多いものをピックアップ。自分に当てはまるものをチェックしてみて。

( 鼻・喉からくるもの )

上咽頭炎

上咽頭炎

こんな症状

□喉の痛み、イガイガ感

□痰がからむ

□声がかれる

風邪のウイルスに感染すると体を守るために上咽頭のリンパ球が活性化し、炎症が起きることで急性の“喉風邪”に。これを医学的には急性上咽頭炎といい、喉に痛みやイガイガ感、痰、声がれなどの症状が出る。体の免疫機能が働きウイルスが死滅すると改善する場合がほとんどだが、死滅後も喉に炎症や鬱血(うっけつ)が残ると慢性上咽頭炎になることが。すると、上記の喉の症状以外にもめまい、倦怠感、睡眠障害、胃腸障害など全身症状も起きやすくなるので注意。抗生物質などの薬のほか最近ではEATという治療法も。

EATとは?

塩化亜鉛をしみ込ませた綿棒で上咽頭をこすり、活性化リンパ球や老廃物を除去する治療法。炎症が抑えられ、鬱滞(うったい)や自律神経系機能も改善するため高い効果が。週1回〜10日に1回を3カ月ほど続ける。

【セルフケアは?】

「座って頭を60度以上後ろに倒すか、あおむけで、生理食塩水をスポイトで片鼻に2ccほどずつ入れる上咽頭洗浄を。消炎効果がある梅エキス配合の洗浄剤を使えば、より効果的」(鳴戸先生)

<編集部セレクト>

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上咽頭の洗浄器具と梅エキス抽出成分配合の洗浄剤。ミサトール リノローション 洗浄剤 30個¥1,980・洗浄器具 2個¥660/アダバイオ

喉頭炎

喉頭炎

こんな症状

□声が出にくい、声がれ

□喉の痛み、ヒリヒリ感

□咳、痰、発熱

喉頭炎は、“喉仏”の中にある喉頭の部分に炎症が起きる病気。原因は、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染のことが多いが、細菌感染や、アレルギー、声の出しすぎ、喫煙などが原因になる場合も。声がかすれたり、声が出しづらくなる症状が出やすく、ほかに、喉の痛みやヒリヒリ感、痰、咳、発熱などの症状が起きることもある。病院での治療は、消炎鎮痛剤や抗生物質などの薬のほか、薬剤を鼻や口から吸入するネブライザー治療を行うこともある。

【セルフケアは?】

「声を出しすぎると悪化しやすいので、声を出すのを控えること。また、乾燥予防に、加湿器などで適度な湿度を保ち、水分補給も心がけて。免疫力アップに役立つビタミンDの補給も有効」(鳴戸先生)

<編集部セレクト>

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Lypo-C Vita min C+D 30包¥8,964/スピック

副鼻腔炎、後鼻漏

副鼻腔炎、後鼻漏

こんな症状
慢性的な咳、黄色い鼻汁

□喉の違和感や不快感

後鼻漏は、分泌された鼻汁が喉に流れ落ちて刺激となり咳が出てしまう症状。その大きな原因になるのが鼻腔周辺の空洞がウイルスや細菌に感染して炎症を起こし膿がたまる副鼻腔炎。その黄色い鼻汁が喉に流れて咳が出てしまう。後鼻漏はアレルギー性鼻炎や上咽頭炎も原因になるほか、咳喘息や気管支喘息と合併していることも。治療は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、上咽頭炎など原因となっている病気を治すことが基本。重症化すると手術が必要になることもあるので早めに耳鼻咽喉科へ。

【セルフケアは?】

「副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの改善によいとされる“鼻うがい”は、後鼻漏の改善効果も期待できるのでおすすめです」(鳴戸先生)。市販の鼻うがい用商品を利用して行ってもOK。

専門医が解説!50代の「喉」不調の原因&セルフケア法_1_15

❶片鼻を指でふさぎ、水100mlに食塩0.9gを入れた生理食塩水を反対側の鼻ですする。

❷生理食塩水を鼻咽喉へ流し込んだら喉から排水。これを両鼻一日2回を限度に。

❷生理食塩水を鼻咽喉へ流し込んだら喉から排水。これを両鼻一日2回を限度に。

<編集部セレクト>

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声帯ポリープ

声帯ポリープ

こんな症状
□声が出にくい、声がれ

□喉の違和感

声帯に炎症が起き、小さい隆起(ポリープ)ができる病気。発声するとき、声帯は適度な強さで閉じ、左右の声帯を振動させて声を出すが、ポリープができると声帯がうまく閉じず、振動もじゃまされて声が出しにくくなり声がれに。主な原因は声の出しすぎ。治療は消炎剤やステロイド剤の服用など。改善しない場合は手術を検討。

【セルフケアは?】

「声帯を刺激することを避け、極力声を出さずに安静に。また、喉を乾燥させないよう加湿器などで湿度を保ち、口呼吸の人は鼻呼吸にスイッチするよう意識を」(鳴戸先生)

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睡眠中の口呼吸を抑制し、鼻呼吸へ誘導。優肌 口とじテープ オープン価格/ニトムズ

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扁桃炎

扁桃炎

こんな症状
□喉の痛み、違和感

□高熱、全身倦怠感

喉の奥の扁桃が細菌やウイルスが感染することで起こる。原因菌はレンサ球菌、ブドウ球菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌など。喉の痛みや違和感、飲み込むときの痛みのほか、高熱、全身倦怠感、食欲不振など全身症状が出ることも。治療には抗菌薬や消炎鎮痛剤などが用いられる。

【セルフケアは?】

「声を出しすぎると悪化しやすいので、声を出すのを控えること。また、乾燥予防に、加湿器などで適度な湿度を保ち、水分補給も心がけて。免疫力アップに役立つビタミンDの補給も有効」(鳴戸先生)
 

( 呼吸器からくるもの )

咳喘息

咳喘息

こんな症状
□2〜3週間以上、咳が続く
□軽度の刺激で咳込む

ヒューヒュー、ゼーゼーする気管支喘息になる一歩手前の状態。咳だけが2〜3週間以上続くなら咳喘息が疑われる。ハウスダストやダニ、花粉などのアレルゲンも関与することのあるアレルギー疾患で、風邪やインフルエンザなどの感染症をきっかけに起きやすい。寒暖差や低気圧などの天候、疲労、ストレス、アルコールなどが悪化要因。気管支喘息に移行すると治りにくいので咳が長引いたら呼吸器科へ。吸入ステロイドでの治療が基本。自己判断で薬を止めると再発することもあるので医師の指示どおりに使用を。

【セルフケアは?】

「咳喘息は風邪などをきっかけに起きやすいので、十分な睡眠をとり、適度な運動習慣をつけて免疫力を高めて風邪予防を」(大谷先生)。部屋をこまめに掃除して、アレルゲンの除去も心がけて。肺活量キープのため呼吸筋ストレッチで呼吸筋を鍛えるのもおすすめ。

<呼吸筋ストレッチ>

<呼吸筋ストレッチ>

❶足を肩幅程度に開いて立ち、胸の前で手を組み、息を吐ききる。

❷息を吸いながら背中を丸めて腕を伸ばし、吐きながら腕と背中をもとの状態に戻す。これを一日10回。

❷息を吸いながら背中を丸めて腕を伸ばし、吐きながら腕と背中をもとの状態に戻す。これを一日10回。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎

こんな症状
□咳が続く
□痰が出る

□発熱、だるさ、食欲がない

誤嚥によって起こる肺炎。飲食物を誤嚥してしまっても、咳反射が起こって外に出そうとするので肺炎になることはめったにないが、問題なのは夜間の睡眠中に唾液などを誤嚥する場合。夜間は咳反射が低下するので、口内の細菌を含む唾液が気道に落ちると肺炎を起こしやすい。加齢とともに喉の機能や免疫力が低下するため誤嚥性肺炎を起こしやすく、50代でもなる人が多い。肺炎がどうかはX線やCTなど画像検査も行って診断し、原因になっている病原体も調べる。治療は抗生物質などで行う。

【セルフケアは?】

誤嚥をして細菌を含んだ唾液が気道に落ちると肺炎を起こしやすいので、口腔ケアをしっかり行って口の中を清潔に保つこと。「50代以降は飲み込み力が低下しやすいので、人とよくしゃべるようにして飲み込む筋肉を鍛えることもポイント」(大谷先生)。

<編集部セレクト>

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口内の汚れや細菌をカテキン成分で吸着し、除去。シャインブラン マスカットボトルタイプ 500ml¥2,838/エイチ・ビー・エル
 

( その他、実はよくある原因 )

逆流性食道炎

こんな症状
□喉の違和感、痛み

□胸焼け
□咳込む、長引く咳

加齢やストレスなどによって下部食道括約筋がゆるみ、胃液が食道に逆流し、炎症が起きる疾患。胃液には胃酸が含まれ、食道の粘膜がこれにさらされ続けると傷ついて炎症が起き、胸焼けや、胸の痛みとともに、酸っぱいものが喉に込み上げてくる“呑酸”が喉の違和感を誘発。また、逆流した胃液が気道を刺激したり、食道の粘膜を通して神経を刺激することで咳込むこともある。胃酸の分泌を抑制する薬などで治療をする。

【セルフケアは?】

「早食い、食べすぎ、高脂肪食、過度の飲酒、食べてすぐ寝る、などの生活習慣で起きやすいので、まずはこれらの改善を。おなかを締めつける服装や、前屈み姿勢で腹部を圧迫することでもなりやすいので、姿勢をよくすることも大切」(大谷先生)

ヒステリー球

こんな症状
□喉が詰まる感じがする
□喉の異物感・違和感
□飲食物が飲み込みにくい

風邪をひいたわけでもないのに、喉が詰まる感じがしたり、喉に異物感や違和感があり、病院で検査をしても特に病気が見つからない場合、ヒステリー球(咽喉頭異常感症)が疑われる。これはストレスや不安などが原因で、交感神経が過緊張し、食道周囲の筋肉が過剰に収縮することで起こるとされている。喉の詰まり感や違和感がある場合、食道がんなどの可能性もあるのでまず耳鼻咽喉科で検査を受け、病気がなくヒステリー球と診断された場合、半夏厚朴湯などの漢方薬で治療を行うことが多い。

【セルフケアは?】

「ストレスが原因で起こることが多いので、自分なりのストレス発散法を見つけることが大事」(大谷先生)。「睡眠や休息をとって心身を休めること。深呼吸や入浴、ストレッチなどリラックスできることを取り入れ、副交感神経を優位にする工夫を」(鳴戸先生)。

現代の生活環境の変化から喉のトラブルが増加

ここ数年、喉の不調を訴える人が以前に比べてずいぶん増えている、と話すのが耳鼻咽喉科の鳴戸先生。

「特にウイルスや細菌の感染による上咽頭炎にかかる人が多く、症状が長引く人も多数。喉は最初にウイルスや菌が入ってくる部分なので防御機能が発達しています。が、黄砂や花粉、化学物質など空気中に飛散するものが多すぎる現代環境の中では、防御しきれず喉に過剰に負担がかかっている可能性大。女性ホルモンが減少するエクラ世代なら、体の回復力も落ちるので喉にもより不調が起きやすいと考えられます」(鳴戸先生)


長引く咳を伴う喉の不調なら、呼吸器からくるものも。

「50代女性に限ったことではないですが、近年多いのが咳喘息。アレルギー疾患ですが、風邪、寒暖差、ダニやホコリの暴露、疲労、ストレスなどを契機に発症し、しつこい咳が一番の特徴です」(大谷先生)

このように現代の喉不調の原因は多岐にわたるので、下記のよくある原因を参考に、気になる場合は受診を。また、喉トラブルの予防策は? 「栄養をしっかりとること。特に粘膜を強化するビタミンA、D、E、Kは意識して補給を。睡眠を十分にとるのも大事」(鳴戸先生)。

「肺炎に結びつく誤嚥は40代から始まります。喉の筋肉強化のために、人とよく会話を」(大谷先生)

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