【50代に今必要なジュエリーとの向き合い方】年齢を重ねることが武器になる。エルメスのネックレスをつけこなす

スタイリスト・伊藤美佐季さんが全幅の信頼を寄せる女優・板谷由夏さんの美しいつけこなしとともに、50歳からのジュエリー術を学ぶ。今回は「エルメス」のネックレスコーディネートを披露。

HERMÈS

HERMÈS

シルバーチェーンの中にピンクゴールドチェーンをひとすじしのび込ませた遊び心のあるネックレスコーディネート。「あえてラフにつけて遊べるのも、シェーヌ・ダンクルのもつ品格のなせる技です」(伊藤さん)。

ピアス「クルー・ド・フォルジュ」(SV)¥187,000・ネックレス〈内側から〉「シェーヌ・ダンクル・アンシェネ」(SV)¥580,800・「ミックス・アンド・H」(SV×PG)¥3,047,000・「ケリー・シェーヌ」(SV)¥1,111,000・「シェーヌ・ダンクル・パンク」(SV)¥751,300・バングル「シェーヌ・ダンクル・パンク」(SV)¥456,500・トップス¥1,188,000/エルメスジャポン(エルメス)

年齢を重ねることがジュエリーをつけこなすための武器になる

ジュエリーほど、大人に寄り添い応援してくれるアイテムはない、私は常々そう思っています。お洋服はどうしても溌剌とした若い肌や体のほうが似合うものが多いですが、ジュエリーはむしろその反対。仕事、勉強、子育て、日々繰り返されるさまざまなできごとに向き合い、葛藤してきた大人だけがもつ“人としての深み”こそが、ジュエリーをつけこなすための確かな土台になるのです。

かつてジュエリーは、特別なハレの場面で満を持してつけるものでした。でも今は違います。時代が変わるにつれ、ジュエリーはつける人の分身となり、自分らしさを表現するための存在になったのです。だからこそ、ジュエリー選びは、“自分らしくいられる”“つけることで心地よくいられる”ことを大切に。私自身も経験があるのですが、自分の本質に合っていないものをつけると、それがいくら高価だったとしても、見た目も気持ちも不思議と上がらないもの。“あの人がしていて素敵だから私も”という選び方ではなく、自身の感性や、ジュエリーに出会ったときの直感を信じて選ぶようにしてください。

ジュエリーの選び方は十人十色。それは人生と同じ。50代の今こそ、自分らしさを投影できるジュエリーと出会えるときです。さあ、唯一無二の輝きを放つ“人生の伴侶”を探しに出かけましょう。(伊藤美佐季)

板谷由夏:いたや ゆか●女優。ドラマ、映画、舞台とオファーが絶えない人気女優。’22年、「日本映画批評家大賞」主演女優賞を受賞。

伊藤美佐季:いとう みさき●スタイリスト。プレス業務ののちイタリア遊学へ。帰国後スタイリストに。数多くの女性誌で活躍中。女優やモデルからの指名も多数。

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