チケット代金の立て替えでモヤモヤ…どうするのが正解?【令和のお付き合いマナー】

映画や観劇、コンサートなどのチケット代を友だちの分も立て替えたとき、どうしている? 心くばりのない相手へモヤモヤしてしまうというお悩みに、茶人・千 宗屋さんとライフスタイリスト・北條久美子さんがコメント。

チケット代の立て替え

チケット代の立て替え

こんなモヤモヤ……ありませんか?

「私がまとめてとった観劇チケット。ひとりはバーコード決済でピッ。ひとりは現金をその場でかき集めて返してくれました……。おつりの千円札がないとかで大騒ぎだったけど、こういうのって、事前に準備してきて、ポチ袋とかに入れて渡すものでは?」

「チケットの手配って、数百円とはいえ、手数料とか郵送料とかもかかるんですよね。でももらう直前にいわれると『そんなのいいよ』といいがちな私……」

完璧な答えはないけれど……。「私たちはこう感じます」

▼千さん
むき出しのお金をやりとりするのは、商売の関係が前提です。本来、お金を介した関係ではない友人同士で、それも相手が自分のかわりに手間をかけたことにより、やむをえず発生したやりとりなのです。事前に金額もわかっているのですから、新札とまでいかなくても、封筒に入れるなり、懐紙やメモ紙に包むなり、お金を見せない配慮は最低限必要です。

▼北條さん

キャッシュレス時代になり、お金に対するゆるみが出やすくなったと感じています。お金をきれいな封筒に入れる、チケットをとってくれたお礼にちょっとしたお菓子を添えるなど、自分がされたらうれしい心くばりをしてほしいです。支払いに関することでは、みんなで食事をした際に「カードで払っちゃうね」と、率先してまとめて払うのは、“ポイント泥棒”ととらえられることも。自分が幹事として店を選んで予約した場合以外は、避けたほうがいいかもしれません。

お話をうかがったかた
千 宗屋さん

千 宗屋さん

茶人・武者小路千家家元後嗣

千利休を祖とする武者小路千家第15代家元後嗣。茶事や講演、執筆活動を通して茶道文化を発信する。古美術や現代アートにも造詣が深い。著書に『いつも感じのいい人のたった6つの習慣』(小学館)など。2児の父。
北條久美子さん

北條久美子さん

ライフスタイリスト

ビジネスマナーやキャリアに関する研修の講師として活動するかたわら、「自分らしく笑っている人を増やす」をミッションに、SNSで発信を行う。著書に『ビジネスマナーの解剖図鑑』(エクスナレッジ)など。
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