巷で話題の美容クリニックドクターに聞く!「たるみ毛穴」の美容施術、4つの選択とは?

メイクでカムフラージュ。スキンケアでコツコツ。それも必要だけどもっとスピーディに、確実に、たるみ毛穴を改善したい!なら、やっぱり美容医療が近道。肌の特性や予算、目的に合わせた最適ルートを、今、巷で話題の美容クリニック所属ドクターがナビゲート。

教えてくれたのは

目黒げんクリニック副院長 伊藤明日香先生

目黒げんクリニック副院長 伊藤明日香先生

日本形成外科学会専門医。日本形成外科学会会員。’12年、東京大学医学部医学科卒業後、同附属病院形成外科、美容外科勤務。複数の美容クリニックで経験を積み現職に。肌悩みと状態を見極め最適な治療を提供する。

Information
目黒げんクリニック
東京都目黒区目黒1の6の17 Daiwa目黒スクエア8F
☎03・6420・3944
9:00〜18:00
定休日 土・日曜、祝日、年末年始
https://megurogenclinic.com/

肌の厚みや肉づき、下垂レベルで変わるたるみ毛穴治療の最適解とは?

「たるみ毛穴を改善する治療には選択肢があります」と伊藤明日香先生。「毛穴の開きが目立つ場合は、表面のハリや弾力の強化で結果が出ます。一方、フェイスラインを引き上げたときに毛穴印象が目立たなくなるなら、皮膚の下垂で毛穴が縦長化しているのでタイトニング+リフトアップが必要」。前者は表皮と真皮をねらうポテンツァやピコフラクショナルなどの浅い部分の治療。後者は、脂肪層や筋膜という皮下組織をターゲットにしたハイフやボルニューマが効果的。「さらに肉づきやたるみの進行度によって、最適なマシンも照射の方法も変わります。毛穴だけにフォーカスする治療ではないので、ほかにどこをどう改善したいか、問診+触診で治療法を提案するのが基本です」。

料金や痛みレベルを優先しない。満足度を上げるために思考と肌の準備を

美容医療はある意味他力本願。でもよりよい結果を出すために意識したいことも。「まずは、自分がいつまでにどのレベルを目ざすのか、ゴールを決めること。50点なのか、80点なのか、100点なのか、1カ月後なのか、1年後なのか。そこに予算を重ね合わせて、今やるべき治療を考えれば満足度が上がるはずです。価格だけでこれをやりたい、と選ぶのではなく、この毛穴を改善するなら?と相談してほしい。痛みに関しても、冷却装置や出力の調整、麻酔もあるので、痛い治療はNO!と決めつけないで」。さらに受ける側のスキンケア習慣でも結果が変わるそう。「肌の水分量が不足していると熱が入りにくく反応が低下します。特に施術の直前はしっかり保湿を」。

まずは深い部分の土台を強化、次に表面の質感ケア、が理想

残念ながら表皮、真皮、脂肪、筋肉、すべての層に問題が起きているエクラ世代。美容医療初心者は、表面を先に、結果が出なかったら深部治療、と考えがちだが……。「たるみもあるかたへのおすすめは、深層を引き締めて引き上げるハイフやボルニューマ。最初に土台を立て直したほうが結果が出やすいと思います。また筋肉や脂肪層は強い熱を与えても痛みが少なくダウンタイムも短いので、施術に対するハードルも下がるはず」。では浅い部分の治療のメリットは? 「肌質改善効果が高いので、小ジワを解消したりハリやツヤを出すならポテンツァやピコフラクショナルに軍配が上がります。理想は、3カ月〜半年に1回深部治療、その間に表面の治療を足すコンビネーション」。たるみ毛穴と同時に、口横や輪郭のもたつきをシャープに、表面の凹凸もすっきり解消!

治療効果を最大化するための心得

①自己判断でやりたい施術を決めつけない
②施術前の保湿ケアは入念に。乾燥していると熱が入りにくい
③痛みが怖いからといって、痛くない治療だけに固執しない
④いつまでにどこまで求めるか、最終ゴールを決めて相談する
⑤クリニックを転々とする"ドクターショッピング”に注意

選択① ハイフ(超音波)

高密度焦点式超音波の略称。皮下脂肪や筋膜という深い層をターゲットに、超音波で点状に約60〜70℃の熱を入れて引き締める。顔にマーキングし、肉づきがいい部分は強めに、やせたくない部分はマイルドに照射。肌表面には影響は与えず、ダウンタイムはほぼない。

ハイフ(超音波)

真皮1.5~2mm、皮下脂肪3mm、SMAS筋膜4.5mmと求める効果によって深さを変えて60~70℃の熱を点状に面で照射

Data
●料金(目安) ¥98,780~
●施術時間 20~30分
●ダウンタイム なし。筋肉痛のような痛みを感じる人も
●痛みレベル ★★★☆☆
●効果実感 直後から熱による引き締まり感あり。1カ月後から徐々に効果が高まり、ピークは2~3カ月後
●施術後 洗顔、メイク、シャワーOK
●施術間隔 1年に2~3回推奨

選択② ボルニューマ(高周波)

電磁波の一種、ラジオ波で真皮と脂肪に立体的に約40〜50℃の熱を与える。高周波治療の中でも出力が高く効果もパワフル。創傷治癒プロセスを利用してコラーゲン生成を促し、肌質を改善する。マシンの進化により冷却システムで痛みが軽減したものの、脂肪の薄い人がまれに熱がこもりやすい骨の近くに鈍痛を感じることも。

ボルニューマ(高周波)

真皮と皮下組織に立体的に40~50℃の熱を与える

Data
●料金(目安) ¥98,780~
●施術時間 20~30分
●ダウンタイム うっすら赤みが出る程度
●痛みレベル ★★☆☆☆
●効果実感 治療直後から弾力アップや引き締まり効果を感じ、ピークは2週間~2カ月後
●施術後 洗顔、メイク、シャワーOK
●施術間隔 3~4カ月に一度推奨

選択③ ポテンツァ(ニードルRF)

マイクロニードル(針)で肌に穴をあけ、真皮に高周波(RF)の熱を届けて再生をねらうたるみ治療。熱で止血するので出血は少なく、薬剤を注入することも可能。毛穴治療や表層の引き締め治療として最初は集中して受け、その後は半年おきに適宜受けるサイクルで。

ポテンツァ(ニードルRF)

微細な針で穿刺(せんし)し、ラジオ波を真皮に届ける

Data
●料金(目安) ¥77,000~
●施術時間 30分程度
●ダウンタイム 3日間程度、腫れ・赤み
●痛みレベル ★★★★☆(麻酔あり)
●効果実感 直後~1週間で質感の変化、1週間後からタイトニングが始まり、ピークは3週間~1カ月後
●施術後 3日間程度は刺激の少ないスキンケアを
●施術間隔 最初は月に1回×6回推奨

選択④ ピコフラクショナル

短い照射時間のピコレーザーで熱を加え、衝撃波で表皮〜真皮に微細な空洞を作る治療。傷を治そうとする創傷治癒作用を利用して表皮、真皮の再生を促し毛穴や凹凸も改善。フラクショナルレーザーの中では痛みもダウンタイムも軽め。最初は集中して受け、その後は肌状態を見ながら数カ月おきに適宜。

ピコフラクショナル

ピコレーザーで皮膚にレーザーを点状に照射。衝撃波で表皮〜真皮内部に空洞をあける

Data
●料金(目安) ¥35,200~
●施術時間 10~20分
●ダウンタイム 当日の赤み
●痛みレベル ★★★☆☆
●即効性 直後から肌の質感が変わり、徐々に引き締まる感覚あり。1カ月かけて肌ツヤもアップ
●施術後 半日後からメイクOK
●施術間隔 最初は月1回×6回推奨

※効果や痛みの感じ方には個人差があります。上記施術料金とは別に初回は初診料がかかります。
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