プシュパマラ N は1956年、インド・バンガロール生まれ。もともと彫刻家として活動を始めましたが、徐々に写真や映画へと移行。1990年代半ばからは、自らがさまざまな役柄に扮して示唆に富んだ物語を作り上げるフォト・パフォーマンスやステージド・フォトという手法を通して、女性像や国家の枠組みといった社会的テーマに取り組んできました。
美術史や大衆文化、歴史的アーカイブなどから着想を得て、既成のイメージを丹念に再構成。友人たちや技術者とともに、まるで映画監督のように細部まで緻密に演出された写真作品は、見る人に「このイメージはどこから来たのか」「真実とは何か」を問いかけます。