匠の技!一生使い続けたいと思う「練上げ技法」の食器との出会い

「練上げ」という珍しい技法による焼き物の器展へ行って来ました♪
NHKのテレビ番組の特集でたまたま目にした、「練上げ技法」。
佐賀市にある八戸窯で、陶芸家の西岡孝子さんがこの「練上げ」なる技法を使って焼き物を制作している姿に目を奪われました。

「練上げ技法」とは、顔料を混ぜた異なる色の土をパズルのように何層にも重ねたり巻いたりして模様を作り、それを成形して作る焼き物の技法です。

表面だけでなく、素地自体に模様が練り込まれているため独特の趣ある焼き物が出来上がります。

一つの作品ができあがるまでの気が遠くなるほどの行程を知り、「なんて手の込んだ特殊な技法なんだろう!」と深く感銘を受けました。


もっと練上げ技法について詳しく知りたい!そして、その作品を見てみたい!と思い、調べてみたところ、たまたま6月10日~16日まで日本橋高島屋で西岡さんの器展が開催されていると知り、早速行ってみることに!


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念願の「練上げの器展」に到着。

日本橋高島屋の7階にある食器売り場の一角で開催されていました。

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「練上げ技法」で作られた数々の焼き物が。

実際目にしてみると、はっきりとした色出しではなく、ややスモーキーなくすみのあるカラー。
どの作品も、どこか懐かしく、心がホッと温かくなる、そんなノスタルジックな柄に感じられます。
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こんなモダンな植木鉢も!
ちょっとしたグリーンなど、さり気なくお部屋に飾るのにぴったりの花器ですね♪
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何ともかわいらしい金魚柄。
こちらはテレビで紹介されていたものと同じ柄なので、やはり人気だそう。

売約済みの札がついていましたが、テレビを見て実物を見てみたいという方のために展示しているそうです。

見ているだけで、夏の暑さが和らぎそうな、涼やかな金魚柄です。
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こちらにずらりと並んでいるのは箸置きです。

色とりどりの箸置きは、食卓がぱっと華やかになりそうですね♪
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そして、こちらの練上げの器展に、陶芸家の西岡孝子さんがいらしていたので、一緒に写真を撮っていただきました♪
こんなに手の込んだ作品をお一人で制作なさっているとは思えないほど、とても物腰の柔らかい、素敵な方でした。

少しお話を伺うことができたのですが、気さくに色々と話してくださり、その素敵なお人柄が作品にも表れているように思いました。

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そして、悩みに悩んで私が購入したのがこちら!
豆皿4枚と、小皿2枚。
どれもくすんだおしゃれなカラーに、懐かしさのある文様がマッチして、和食器なのにモダンな感じがとても気に入りました。


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西岡さんに伺うと、練上げ技法は古く中国・唐の時代からあったそう。
その技術を、西岡さん独自の現代的な作風にアップグレードしたのが、今現在展開されている作品なのだそうです。

なるほど、どの作品もかわいらしい文様からグラデーションを効かせた繊細で緻密な柄物まで、どこか懐かしいような温かみを感じられるのは、西岡さんの持つお人柄そのものが反映されているのだな、と感じました。
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「気が遠くなるほど手間がかかる」ことから、陶芸家の方々から敬遠されている「練上げ技法」。

一般的なろくろの焼き物が完成までに一ヶ月ほどかかると言われていますが、練上げ技法は色が馴染むまでに時間を要するため、6ヶ月ほどかかるとのこと!

土に色を付け、棒状にしたものを何本もつくり、巻き寿司のようにくるくる巻き込み、一本の金太郎飴のように作って束ね合わせたものをスライスしていくと、表も裏も模様が出来るのだそうです。
絵付けとは異なり、模様の変化が楽しめるところが練り上げ技法の最大の魅力です!


今回私が購入したお皿たちも、もちろんこのように裏側にも模様がついています。
いくつもの長い工程を経て、丁寧な作業を繰り返して作られたからこそ、このような他にはない素晴らしい作品が生まれるのですね。


西岡さんに後継者はいらっしゃるのか伺ったところ、今のところお弟子さんなどもおらず、お一人で制作なさっているとのこと。
これだけ手の込んだ技法、習得するのもなかなか難しいのかもしれませんが、西岡さんワールドを途絶えさせたくないな、と思いました。





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購入したお皿たちは、日本橋高島屋の紙袋に入れていただきました。

高島屋と言えばバラのマークの紙袋のイメージでしたが、こちらは日本橋高島屋の外観がモチーフとなっていて、何だかおしゃれでテンションが上がりました♪
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日本橋高島屋まで来たついでに、近くにある大好きな老舗和菓子店、「長門」さんへ。

ちょうど水ようかんが始まっていたので、迷わず水ようかんを2本と、切り羊羹を一つ購入♪

長門さんの水ようかんは、傾け厳禁!
真っ直ぐにして持って帰らないと崩れてしまうほどとろんとして、驚くほどみずみずしくて美味しいんです♡
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早速、購入した小皿で水ようかんをいただきました!
西岡さんの器でいただく水ようかん、いつもにも増して格別の美味しさでした。

これは一人で一本食べられそう!
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こちらの豆皿には、切りようかんを。
小豆の色とお皿がマッチして、いつもの羊羹がぐっと特別感ある雰囲気に♪

もっちりとした食感の切り羊羹、こちらもとてもおいしくいただきました!
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最後に、この日の日本橋コーデをご紹介させていただきます♪

カーキのワンピースにライトベージュのシアーブルゾンを羽織っています。
ワンピースを普段着る事が殆ど無いのですが、こちらはシンプルで甘すぎないから気負うことなく着られて気に入っています。
ノースリーブのため、羽織ものが必須となりますが💦
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少し重ためシルエットのワンピースには、ショート丈のブルゾンがバランス良く着こなせそう!


blouson// MICHEL KLEIN
one piece// Drawing Numbers
shoes// mode et jacomo






今回私が訪れた西岡孝子さんの「練上げの器展」は、
6月16日まで日本橋高島屋 本館7階で開催されています。

西岡さんも会場にいらっしゃるそうなので、気になった方はぜひ、足を運んでみてください♪

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Jusmine

Jusmine

東京都在住。夫と娘が二人います。グルメや素敵なお店の開拓が趣味。野球観戦、K-POP 、ホットヨガにもハマり中。前向きなアラフィーライフを発信していければと思います。

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