【アラフィーの夏旅】いま、ふたたびの奈良へ ~国宝を味わう 法隆寺の旅~

大ヒット中の映画『国宝』にはまったCHIKAOが、この夏に訪れたのは、数々の国宝に出合える奈良の法隆寺です。

きっかけは映画『国宝』

前回のブログでは、京都の東寺を訪れたお話を書かせていただきました。

国の宝が放つ魅力に感動し、もっと見たいと
法隆寺への訪問を決めた、そもそものきっかけは
吉沢亮さん主演の大ヒット映画『国宝』でした。
大ヒット中の映画『国宝』のポスター
もちろん、映画の題材である人間国宝とは違うのですが
「国宝」というものに、興味がどんどんわいて来たのです。

歳を重ねた今だからこそ、
国宝指定の歴史的建造物がたくさん見られる
古都・奈良を、もう一度訪れてみたくなりました。

限られた時間の中で、どうしても訪れたかったのが法隆寺。
若い頃には分からなかった
その深い魅力が胸に迫ってくるのではないか、と思ったわけです。

確か、小学校の遠足以来の訪問となります!
法隆寺の南大門に続く参道
早起きして東京から京都駅へ。
JRを乗り継いで法隆寺駅に向かいます。

駅のコインロッカーにスーツケースを預けて
タクシーで向かうこと約10分。
法隆寺の南大門へと続く参道に到着です。

広々とした参道に、青空と松並木がとても美しい!
空気もカラッと澄んで、絶好の旅日和になりました。
法隆寺への入り口「南大門」
参道を抜けた先に見えるのが、国宝の南大門です。
ここが法隆寺への入り口になります。
法隆寺は607年、聖徳太子と推古天皇によって創建されました。

国宝・重要文化財の建築物だけでも55棟にも及ぶため
じっくり巡ろうと思うと丸1日かかりそうです。

というのも、
建造物以外にも優れた仏教美術品を多数所蔵しており、
その数は国宝だけで38件・150点!
重要文化財を含めると約3000点にもなるという
それはもう、別格のスケールなんです。
法隆寺の 五重塔をバックに世界遺産登録記念碑の前で写真を撮る女性
さらに、法隆寺は1993年に法隆寺地域の仏教建造物として
姫路城(兵庫県)とともに
日本で初めて世界文化遺産に登録されました。

滞在できる時間は約2時間!
効率よく回って、国宝を味わい尽くしたい!
  • 法隆寺 中門にある金剛力士像
左が黒の吽形像

    左が黒の吽形像

  • 法隆寺 中門にある金剛力士像
右が朱色の阿形像

    右が朱色の阿形像

法隆寺南大門を潜ると、参道の先に見えてくるのが『中門』です。
こちらも国宝で、門の両脇には金剛力士像(重文)が睨みをきかせています。

奈良時代に作られたもので
現存する最古の力士像だそう。
とても迫力がありますよね。

この先で参拝券を購入。
ここからは有料エリアになります。
中門の東西には廻廊が続き、こちらも荘厳な雰囲気が漂います。
法隆寺の境内 左は金堂、真ん中は大講堂、左に五重塔
左は金堂、真ん中は大講堂、左に五重塔
1枚の参拝券で
西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍(夢殿)の3カ所を拝観でき
国宝や重要文化財に指定された数々の建造物や寺宝を楽しめます。

まずは寺の中心である西院伽藍へ。

目の前に見える建造物は、すべて国宝です。
これほど素晴らしい光景を、まさかほぼ独り占め状態!でした。

五重塔(国宝)は法隆寺のシンボル的存在
五重塔は法隆寺のシンボル的存在です。
こちらも飛鳥時代に造られたとされる日本最古の五重塔!

法隆寺には「日本最古」がたくさんあります。
五重塔地下中心部にはお釈迦様の遺骨が安置されているそうです。

中に入って見学することはできませんが、下層階から覗くことは可能です。

法隆寺の金堂の支柱に龍?

  • 法隆寺の金堂の柱を支えている龍

  • 龍が柱を昇るように見える法隆寺の金堂

法隆寺の金堂、二重目の軒を支える四周の柱には
龍が彫刻されています。

補強の目的で施されたそうですが
昇り龍と下り龍の2種類があるようです。
五重塔と金堂、国宝の2ショット
五重塔と金堂、国宝の2ショット
写真右が国宝・金堂です。
金堂は西院伽藍最古の建築で、こちらも飛鳥時代のもの。

内部には数多くの仏像が安置されています。
なかでも必見なのが、聖徳太子のために造られたという「釈迦三尊像」です。
国宝の3建造物がそろい踏み
(左)金堂には、龍の支柱が四方を囲んでいます。
写真の真ん中に位置する大講堂の
堂内に安置されている薬師三尊像も
もちろん国宝!
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺の句で有名な、法隆寺の鐘楼
正岡子規が「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」と謳ったことでも有名な
法隆寺の鐘楼(国宝)は、必ず見てみたかったものの一つ。

「ここがそうなのか!」と感慨も一入です♪
国宝・聖霊院の右隣りにある聖徳太子ゆかりの馬屋
国宝・聖霊院の右隣りにある聖徳太子ゆかりの馬屋
国宝の数々に圧倒され
ここまででかなり時間を取ってしまいました!

法隆寺に来たら必ず見たかったものが、実は他にもあるのです。
それは、大宝蔵院にある百済観音像と玉虫厨子です。

大宝蔵院には法隆寺に伝来する数々の名宝が安置されていますが
この二つは特に必見です。

残念ながら撮影は不可!でしたが
特に八頭身の美しい姿をした百済観音像は、エクラ読者にはきっと刺さるはず!

優しく微笑みかける柔和なお顔は神々しく、見る人の心を惹きつけます。
百済観音像を見れただけでも、大満足のCHIKAOです。

 法隆寺宝物館脇の校倉(旧十輪院宝蔵)
 法隆寺宝物館脇の校倉(旧十輪院宝蔵)
この後、大阪の難波で待ち合わせがあり
ここからはかなり速足になってしまったのですが……
東大門(国宝)を抜けて、夢殿(国宝)を目指します!

これが結構な距離でして……。
早歩きで西院の東大門をくぐると、広い参道の正面にようやく東院伽藍が見えてきました。
そして、八角形の夢殿とご対面!
ここは聖徳太子信仰の聖地。見逃すわけにはいきませんでした。

見学に集中したので、写真はなしです(ごめんなさい!)
天平時代の建築に歴史のロマンを感じ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
やはり奈良は、大人こそ行くべき場所でした。

それにしても、京都に比べて極端に人が少ないのはなぜ?
法隆寺は東大寺など他の観光名所からは、ひとつだけ離れているからなのでしょうか。

これだけゆっくり見学できたのですから
それはそれで、逆にラッキー♪

次回は薬師寺と唐招提寺エリアを訪れてみるつもりです。

無事、難波に到着

難波、高島屋前の広場で写真を撮る女性
運よくすぐにタクシーも拾えて
法隆寺駅から新今宮駅までは電車で1本。

時間ギリギリでしたが
待ち合わせの難波へ到着です。

大阪・ミナミに復活したくいだおれ太郎
大阪・ミナミに復活したくいだおれ太郎
くいだおれ太郎も復活していたのですね!

翌日は、大阪・関西万博へ。
またブログでご紹介できればと思います。
吉田修一作、ベストセラーの国宝の文庫本上・下
そして、いま2回目を読んでいる国宝の原作本。
私は映画→映画→原作本、だったのですが
映画→原作本→映画だと、さらに良かったかも、なんて思ったりしています。
そして、3度目の鑑賞も思案中~。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
関西方面へお出かけの方は、
お時間あれば、ぜひ奈良も訪れてみてくださいね。
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CHIKAO

CHIKAO

東京都在住。ライター兼ディレクター。夫と社会人の息子の3人家族です。旅、食、インテリア、コーヒー、映画、神社巡りに興味津々!自分の楽しみや新しい挑戦、日々の気づきなどを楽しく発信していきたいです。

Instagram:chikachika_i

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