長年の憧れが叶った東京・町田「武相荘」へ

東京には行く機会があっても、なかなか足を延ばせなかった武相荘。この夏、それがようやく実現しました。
母が白洲正子の著書などを愛読していた影響で、私は自然と白洲正子、そしてその夫・白洲次郎という人物を知りました。特に次郎さんの生き方に惹かれ、気づけばすっかり大ファンに。
母が存命の頃は、白洲家に関わる展覧会が関西で開かれれば、二人で足を運んだものです。

そんな私がずっと訪ねたいと思っていたのが、東京・町田にある「武相荘」。
白洲ご夫妻が暮らした旧邸宅で、当時の面影を残したまま資料館として公開されています。
東京には行く機会があっても、町田という少し郊外の地まではなかなか足を延ばせず……。
それがこの夏、ようやく実現しました。
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こんにちは
チームJマダムメンバーのマサコです
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最寄駅から武相荘への道は車が行き交う、よく見かける町。
タクシーに乗りながら、このあたりに武相荘があるの?と思っていた矢先、スッと大きな道路を曲がり坂道を上がると、都会の音が消え、景色は一気に緑に包まれて、空気の柔らかさを感じます。
そして、門をくぐった瞬間、次郎さんと正子さんが住んでいた時間に戻ったような感覚になりました。
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敷地内の散策道、毎日ここを歩くだけでも気持ちがリラックスしそう
第2次世界大戦の戦況を見極め、早々に都会を離れつつも、都心から遠すぎない場所に移り住む。
家族の命と暮らしを守り、自然の恵みを享受する――
そんな目的で選ばれた場所だと聞いていましたが、実際に訪ねてみて、その選択の的確さを実感しました。

「武相荘」という名前には、武蔵と相模の境という地理と「無愛想」という次郎さんの気性を絡めたユーモアも。
この合理性と遊び心こそ、私が惹かれる白洲次郎さんの魅力の1つです。

友人を迎えながら、夫妻はどんな思いで戦況を見つめ、その後もこの地で暮らしていたのか――そんな想像が、訪問中ずっと頭を巡っていました。
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見学後は、併設のレストランで白洲家伝承のカレーをいただきました。
一口目からスパイスの香りとともに、じんわりと辛さが広がります。しかし深いコクもあり、辛いカレーが苦手な私でもスッカリ完食。
食事を通しても、ご夫妻の暮らしに少し触れられたような気がしました。
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夏の緑も見事でしたが、秋は紅葉、春は花々が彩るそうです。季節ごとに異なる景色が待っている場所なら、何度も訪れたくなりますね。
「私の理想の場所」がひとつ増えました。
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長年の憧れだった武相荘。
訪れて初めて、写真や文章では感じきれなかった空気や温度、夫妻の息遣いを肌で知ることができました。

また別の季節に、次郎さんと正子さん、そして母との思い出に会いに来よう。
そう思いながら町田を後にしました。
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軽くて涼しく、楽ちんなオールインワンスタイルで訪れました
「韋駄天お正」と呼ばれた正子さん。
自分の脚で各地を巡り、自分の目で見た美しさを書き綴られていたように、私もまだまだ人生の後半を自分の目で見て、心で感じていきたいと思います。

最後まで、お読みくださり、ありがとうございました。
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次郎さんの、たくさんある名言の中で私が信条にしている言葉の1つ「PLAY FAST」
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マサコ

マサコ

兵庫県在住の独身OL。ファッション好きが高じてスタイリング・カウンセラー®、スカーフストールスタイリスト®としてセカンドキャリア構築中。関西を中心に日常の美味しい時間、楽しい体験を発信していきたいです。

Instagram:masako.ii

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