「どう考えていますか? 親のこと」それぞれの事情ケース1【50代のお悩み】

人の数だけ事情がある中で、親のケアの仕方も人それぞれ。50代女性の親のリアル体験談をご紹介します。ケース1では、母から“好きなことをしたいから放っておいて”といれている娘さんのお話。
「どう考えていますか? 親のこと」それぞれの事情ケース1【50代のお悩み】_1_1
Photographee.eu/Shutterstock.com
case1
親の状況 実母が遠距離でひとり暮らし
主にケアしている人 ヘルパー
Mさん(事務職/ 51歳)
家族構成 夫とふたり暮らし(社会人の娘は別居)
親とは同居? 別居? 実母(76歳)別居、義母(77歳)別居

母から「好きなことをしたいから放っておいて」といわれています

父は3年前に亡くなり、母は遠方の雪国でひとり暮らし。雪かきなどもひとりでやらなくてはならず、近くに呼び寄せることも考えたのですが、親戚も近くにいるからまだ行きたくないというので、心配ながら本人の希望を優先していました。
 そんなとき、実家のそばに病院に隣接した新築の介護マンションが立ち、車で前を通るたびに気になっていました。ある日母と一緒にそこを訪れたところ、24時間セコム監視つきで食事つき、なにより比較的元気で若い人が多く、明るい雰囲気が気に入りました。「とりあえず冬の間だけでもお試しで暮らしてみない? いやなら戻ればいいし」と提案したところ母も気に入ってくれて、その冬には引っ越しました。入居に関する費用は母のお金から。「いらない」といわれますが、少しの仕送りをし、携帯代は私が負担しています。
 夫は長男で、私はひとりっ子。以前から「将来4人の父母を見ることになるね」と話していた主人は、私の母に対して実母のように接してくれ、感謝しています。一方、義母はまだ元気ですが、主人の妹が近くに住んでくれているので助かっています。義母も母のことを気にして「あなたはそちらを見てあげてね」といってくれるので、ありがたいです。
 母からは「同居よりも、近くの介護施設。ひとりで食事が作れなくなるまで好きなことをしたいから放っておいて」といわれています。私も金銭的に許されるのであれば今後もそうしたいと思っていますが、認知症の入口にいるとヘルパーさんから指摘され、今後進行したら、新しく介護施設を探すか、こちらに呼び寄せるか、悩むところです。

What's New

Feature
Ranking
Follow Us