黒田知永子、取り合わせの楽しさのとりこに。「2年目」のきもの遊び 五選

 きものは2年目がいっとう楽しい。いろんな足し算やかけ算ができるようになるからだ。「1年目は四季それぞれのものをそろえるのに精いっぱいで、“この着物にはこの帯、帯締めはこれ”と、コーディネートもある程度決まっていました。2年目に入ると、着物と帯の取り合わせもバリエーションが増え、小物で色を効かせたり、帯留めをアクセントにしたりできるようになったんです。紐一本で印象が変えられる。そんなきものの奥の深さを感じています」と、黒田さん。  お母さまの大島紬を仕立て直したり、古裂を帯にしたり、陶器の破片で帯留めを作ったりと、持ち前のファッションセンスを生かした工夫も素敵。黒田さんらしいシックな装いに、奥行きと遊び心が加わった。
くろだ ちえこ●モデル。私たちのおしゃれリーダーとして、テレビや雑誌で活躍。『CHICO MY FAVORITES 2』が好評発売中。公式インスタグラム@kuroda_chiekoも大人気。
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1.室内でも脱ぐ必要がなくて、帯まわりのかわいさを見せられるから、
私はコートよりはおり派。ちょっと昭和っぽいのも好き。
着物は熱帯の花木・ゆうなの炭で染めた久米島紬、柔らかで淡いブルーグレーはどんな色も受け止めてくれる。帯は紬に摺り友禅で唐花を染めた「大花更紗」。はおりは菱紋縮緬の小紋。「丸紋の飛び柄が大人かわいくてはおりのおしゃれが楽しみ」と黒田さん。モノトーンの中に唐花が浮かび、帯締めやはおり紐が表情を添えるシックなコーディネート。

着物¥406,000/銀座もとじ 和織 名古屋帯¥162,100・はおり¥306,000・帯締め¥45,200・帯揚げ¥13,500・はおり紐¥10,000/銀座もとじ 和染 バッグ・扇子・草履/黒田さん私物
2.大好きな熨斗目帯をもっと活用したくて、
さりげなく金銀をあしらった付け下げに合わせてみた。
熨斗目文様の織り帯は『美術工芸 啓』の九寸。今まではカジュアルな紬に合わせてきたけれど、よそゆき着物に合わせれば、歌舞伎や華やかな席にもぴったり。「袷は濃い色が多いので、こんなミルクティー色が新鮮」と。紬地に金銀の色紙を散らした小紋感覚の付け下げは、付け下げとはいっても軽やかで、着用シーンが広く重宝する。

着物◆¥206,000(参考価格)・三分紐・大室桃生作帯留め・帯揚げ(3点とも参考商品)/工芸 こはく 帯/黒田さん私物
3.今まで縁がなかったけれど、小紋も着てみたい。
しゃれた型絵染めとモダンな帯は都会の街にもよくなじみそう。
小千谷の紬地に、小さな丸文が入ったグレーの格子と薄茶の縞を合わせた型絵染め小紋は、芹沢銈介に師事した岡本隆志の作。「どことなくマルニっぽい柄がおしゃれ」と黒田さん。帯は『織楽浅野』の「果実」、秋らしく味わいのある色と柄が魅力。ブラウンとモノトーン、小紋の柄行きと帯のデザインが相まって大人っぽく。

着物¥462,000・帯締め¥16,300・帯揚げ¥13,500/銀座もとじ 和染 名古屋帯(参考商品)/銀座もとじ 和織 草履/黒田さん私物
4.きものもブルー系が定番。藍色の蚊絣と刺し子風の帯に、
指輪やヴィンテージバッグで秋らしい茶のアクセント。
「洋服もきものも、どうしても藍色系に惹かれてしまう」という黒田さんの最近のお気に入りは、正藍染めの大島紬。繊細な蚊絣の織りの美しさは格別。草木染織作家、横内佳代子の刺し子風の浮織帯も、紺色の幾何学模様にひと目惚れ。そこに『有職組紐道明』の帯締め、リング、お母さまのお譲りバッグで茶色を効かせて、秋らしい装いに。

着物、帯、小物などすべて黒田さん私物
5.母が着ていた大島紬に古裂で作った帯を合わせて。
2年目は帯まわりに色をピリッと効かせる冒険も。
虫食い葉がデザインされた泥大島は、お母さまが大事にしていた昔着物。昭和のものを今っぽく着こなせるのも、きもののおもしろさだ。帯は古民芸店で見つけたバティックで仕立てたもの。帯締めや帯揚げの色が黒田さんには珍しい。「2年目はちょっと大胆な色や柄も取り入れていこうかな、と」。錆朱や朱赤といった赤系がクールでかっこいい。

着物、帯、小物はすべて黒田さんの私物

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