エクラ世代にとっての先輩が、「老けてる場合じゃないでしょ?」とおっしゃるのですから、私たちだって、年齢を理由におしゃれの足を止める必要は全然ないんですよね。
こちらはそんな横森さんが昨年秋に出された新刊。すでにお読みになった方も多いと思います。
リンゴが古くなったり傷んできたらどうしますか?
そのまま食べるのではなく、刻んでヨーグルトやサラダに入れる? バターで炒めてアップルパイの具に? ワインで煮てコンポートにも? それともジャム? お料理のソースにして肉料理を引き立てることもできますね。どれも想像しただけでおいしそうで楽しく、迷ってしまいます。
人間だって同じこと。若かったピチピチの頃に戻ることはないのですから“料理法”を変えたり工夫してみたら、リンゴと同じように生の新鮮なときよりも、もっとおいしく素敵になれるかもしれないのです。(本文より)
誰だって避けては通れない加齢。だけど、そのぶん蓄積されたおしゃれのセンスや知識はあるし、人と比べて無駄に心を削るなんてことも若いころよりは少なくなって、心の余裕は増えている。年を重ねてからのほうが、むしろ昔よりもおしゃれを楽しめるのではないか!と強く心を動かされる先輩の言葉。ずばっとハッキリ、辛口だけれど、そのぶんストレートに胸に響くのです。
10年後、20年後も、思い切りおしゃれを楽しめている自分でありたいですね。
さぁ明日は何を着ようかな!
【書籍情報】
老けてる場合じゃないでしょ?
間違いだらけの大人のおしゃれ
著・横森美奈子
発行/集英社インターナショナル 発売/集英社
定価/本体1,500円+税