<終活編>お墓はどうするつもり? 財産について明確にしてほしい【親を動かす「魔法の言葉」】

死を連想させるエンディングノートやお墓、遺産がらみは、特にデリケートな問題。終活・相続の第一人者である一橋さんが、親にうまく伝える“魔法の言葉”をアドバイス!
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エンディングノートを作成してほしい
「どの場合にも共通するのは、自分の考えを押しつけないこと。特にエンディングノートは、『早く死んでくれといわれているみたい』と受け取る親もいるので、配慮が必要。『私もやっているから、一緒にどう?』と、外堀から埋めるのがおすすめです。『書いてくれないと困る』と追い込むのではなく、『書いてくれたらうれしい』『お父さんとお母さんのことを知りたい』という謙虚な姿勢で臨んで」
お墓をどうするつもりか知りたい
これも、親にとっては死を連想させるテーマ。「ストレートに切り出すよりも、『私は子供が女の子だけだから樹木葬にしようかと考えているの、お父さんはやっぱり先祖代々のお墓がいい?』『遠いから、なかなかお墓参りに行かれないのが気になっている』など、さりげなく話題にし、親の意向を聞いてみて。『お墓を守るのは私たちなんだから、ちゃんと考えてよ』と、高圧的な態度は逆効果です」。
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財産について明確にして欲しい
「『テレビでデジタル遺品を取り上げていたけれど、ネット証券などは口座があるかどうかもわからなくて大変みたい』『友だちの家は財産調査して、ずいぶん時間やお金がかかったそうよ』など、身近な話題として切り出すのがベター。両親が存命なら、『私に教えなくてもいいから、お母さんには伝えてね』でもOK」。相続の話は、「育ててくれてありがとう」など、感謝の言葉を述べてからが○。
自活できなくなったらどうするか、親の意思を知りたい
この話題も、親によっては「心配してくれている」というよりは「厄介者扱いされている」と受け取る危険性が。「そう感じさせない配慮が必須。『私が心配してのことだと、わかっているはず』と思い込まず、きちんと伝えること。親から明快な答えがなくても、『そうやって、肝心なことをいわないんだから』と突き放したりしないで、親の希望や意向を知りたいという姿勢で、根気よく話し合いを」。
教えてくれたのは…
上級相続診断士 一橋香織さん
笑顔相続サロン代表。これまで2000件以上の終活・相続問題を解決。メディアでも活躍し、『終活・相続の便利帳』(エイ出版社)など著書多数。
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