<病気・介護編>薬をきちんと服用させる、介護施設への入居を促すには?【親を動かす「魔法の言葉」】

高齢の親に対する子供の悩み・心配の上位は病気や介護関連。しかし、親にとっては自分の老いを突きつけられる話題なだけに、トラブルも発生しがち。どう伝えたらよいか、専門家がアドバイス。
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デイサービスを利用してくれない
「親は、『自分は若い』と本当に思っているんですよ。それに加え、デイサービスにいいイメージを抱いていないのでしょう。まずは、最近のデイサービスは多種多様で、運動や芸術活動など、さまざまな体験ができる楽しい場所なのだと説明し、悪い印象の払拭を。そのうえで、親が気に入りそうなところを見つけ、上記のように誘っては?」。社交的な親なら、「新しい友人ができる」というのも効果的。
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介護施設に入居を促したい
「『私たちは、面倒を見られないから』とか、『ひとりで暮らすのは限界』といったネガティブな言葉は厳禁。それよりも、介護施設の快適さや利便性を説いたほうが、親は受け入れやすいはず。実際、介護施設に入居して栄養バランスがよくなったり、生活環境が改善したりすることで、健康になる高齢者は多いですよ。そうした事例をあげ、ポジティブなイメージをもってもらうのも一案です」
薬を服用してくれない
親世代の心に響くのは、「健康や若々しさを保てる」という言葉。「『服用しないと大変なことになる』『悪化しても知らないわよ』などと脅すのではなく、『元気でいられる』とか『もの忘れがすすまない』など、親にとってのメリットを提示すること。病院に行くことも同様に、『早期発見できれば、手術せずにすむかも』『早めに治療すれば、今の元気が保てる』と、親がいかに得するかを説くのが大切です」。
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ヘルパーなど外部のサービスを受け入れてくれない
「ヘルパーの依頼を考えているということは、親が日常生活で困っていることがあるからだと思います。それをピンポイントで取り上げ、『高いところの掃除は大変だから、手伝ってもらえば楽よ』『洗濯物を干すのがしんどそうだけど、それをお願いしたら?』など、具体的にすすめてみましょう。『いろいろやってくれるから、助かるはず』といった漠然とした説明では、親はピンときません」
教えてくれたのは…
日本老年医学会専門医 榎本睦郎先生
榎本内科クリニック院長。東京医科大学を卒業後、一貫して高齢者医療に従事。『笑って付き合う認知症』(新潮社)などの著書がある。

『老いた親へのイラッとする気持ちがスーッと消える本』榎本睦郎 永岡書店 ¥1,100
高齢者ならではの心理や行動を紐解きつつ、上手に付き合う秘訣を伝授。シチュエーション別のおすすめ言葉がけも参考に!

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