戸野塚かおるさんが解説!ミラノマダムの「素敵の理由」【パリ&ミラノの夏マダムスナップ】

最旬のおしゃれを熟知し、さまざまなスタイルをかっこよく着こなすミラノマダム。彼女たちの「素敵の理由」を、スタイリストの戸野塚かおるさんがナビゲート!

色の組み合わせや個性の表現も、自由で開放的。その空気感が楽しい!

戸野塚かおるさん

スタイリスト 戸野塚かおるさん

本誌をはじめ、雑誌やカタログ、広告などで活躍するアラフィー屈指の人気スタイリスト。コレクションの視察や買い付けのオファーなど、ファッションブランドからの信頼も厚い。

意思表示するような個性的な足もとが印象的

つい先日まで出張でミラノにいたのですが、壁も道も石づくりの街中は、色のある装いが抜群に映えるんです。このスナップを見ていても、まず目に飛び込んできたのは、マダムたちの美しい色使い。配色も自由で、一人ひとりが思いのままに楽しんでいる様子が印象的でとっても素敵! 自由といえば、マダムたちの足もともそう。私自身が靴が大好きだということもありますが、足もとは、おしゃれの仕上げであり要(かなめ)で、それは意思表示でもあるし、個性が表れているポイントだと思うんです。
アニエーゼ

アニエーゼ/MILANO(ブランド勤務)

エンポリオ アルマーニのカーキパンツに、GUのプリントTシャツ。グッチのローファーで大人仕様に。

例えば、写真(上)のカジュアルなプリントTシャツにパンツスタイルの女性。もっとラフな靴を選びそうなところを、グッチの細身のビットローファーを合わせています。だからカジュアルなのに、確実に装いが洗練されます。また、世界的なトレンドとしてスニーカーというひとつの“主流”があったとしても、その選び方も個性的でバラバラ(笑)!  思わず二度見してしまいそうな、デコラティブでボリューミーなダッドスニーカーの女性(下)も、ちゃんと自分のスタイルに落とし込んでいるのは、さすがです。

ラッフィ

ラッフィ/MILANO(主婦)

主役はグッチのダッドスニーカー。ヘビーなボリューム感にぐるりと配されたビジューで圧巻の存在感!

逆に、インパクトのある洋服に対して、足もとはミニマルなサンダルで抜け感を加えたり、バッグと靴紐の色をリンクさせているかわいらしい女性もいたりと、自由な空気が流れているお国柄だからこそ、思いのままに装うことを楽しんでいることが、彼女たちの足もとから読み取れます。それが、ミラノのマダムたちの素敵の理由なんですね。

フェミニンさや華足しは体の先端で、さりげなく

サンダルスタイルに、赤いペディキュアをしているマダムがなんと多いこと! 指先の赤いネイルは、赤いリップをさすのと同じくらい効果的。足もとの、さらにその指先のごく狭い面積ではあるのですが、そこは女性の色気が宿る特別なパーツなんです。マダムたちはそれも熟知しているのでしょう。ボディラインを強調するよりも、体の先端の、うんと小さいところで女らしさを主張をするほうが、ずっとセンシュアルで華やかなんです。それは手もとのおしゃれにも共通しています。ネックレスやピアス、ブレスレットなどでジュエリーを散らすよりも、ぎゅっと凝縮して手もとにさし込むほうが印象的ですし、こなれた感じがします。スナップのマダムの手もとをよく見ると、ファインジュエリーとジャンクなものを合わせていたり、相反するものをミックスしているところも新鮮です。華奢なゴールドのリングを指に散らしていた女性の手もとは、ガツンと大きなリングをつけているのとはひと味異なるパンチがありますね。着こなしならぬ、そういう“つけこなしの妙”は、私も早速まねしてみたいと思いました。
ジュエリー

ゴールドでまとめて手もとはリッチに。右手は極細のものを並べ、左手はパンツと同じ赤と繊細なリングをミックス。

サンダル、ネイル

フラットなシャネルのベージュサンダルに赤いネイルの足もとが華やか

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