日常生活で実践できる、就寝中の“足つり”6つの予防策【寝てるあいだに「足がつる!」】
ただでさえ寝苦しい夏に「足がつって目が覚めてしまう」とお悩みのアラフィー女性たち。そんな彼女たちに整形外科医の出沢 明先生が救いの手を! 就寝中の「足つり」を予防する方法をお教えします。
1.食事
“つる”人に多いのはマグネシウムやカルシウム不足
「マグネシウムやカルシウムが不足すると足がつりやすくなるので、ふだんの食事で補いましょう。特に、つるクセがついている人はほぼ全員がマグネシウム不足。昔の日本人は玄米や海藻、大豆などマグネシウムが多い食品をよくとっていましたが、食事の欧米化によって不足しがちに。以下のような食品に多く含まれるので、毎日の食事に意識的に取り入れて」
マグネシウムを多く含む食品
・ 素干しワカメ
・アーモンド
・落花生
・納豆
・ほうれん草
・スルメ
・イワシ(丸干し)
・カキ
・乾燥ひじき
・玄米
・アーモンド
・落花生
・納豆
・ほうれん草
・スルメ
・イワシ(丸干し)
・カキ
・乾燥ひじき
・玄米
カルシウムを多く含む食品
・牛乳
・豆腐(もめん)
・煮干し
・プロセスチーズ
・小松菜
・豆腐(もめん)
・煮干し
・プロセスチーズ
・小松菜
カルシウムとマグネシウムは3:1〜2:1の割合で
カルシウムをとりすぎるとマグネシウムの吸収が阻害されるので、カルシウムとマグネシウムは3:1〜2:1の割合でとりましょう。エクラ世代の女性が一日にとるとよい量の目安はカルシウム550〜650㎎、マグネシウム240〜290㎎。
2.ストレッチ
「波止場のポーズ」でふくらはぎの筋肉をしっかり伸ばす
「足つりグセの改善によいのが“波止場のポーズ”。30〜50㎝ほどの高さの椅子などに片足をのせ、その足に体重をかけ、反対側の足のかかとは浮かさず床につけ、太ももとふくらはぎの筋肉を伸ばし息を吐きながら7秒キープ。前足の膝はつま先より前に出さないこと。左右の足を入れ替えて同様に。筋肉がほぐれて血行が促進し、足がつりにくくなります」
3.温め
足湯で、ふくらはぎの血行UP
「足が冷えてつりやすい人は足湯を。バケツなどにお湯を入れて足をつけるだけなので、湯ぶねにつかる時間がないときでも手軽にできます。温め効果だけでなく、筋肉の疲労回復効果も期待できます。睡眠中に足を冷やさないようにと布団を重ねすぎたり、厚着をしたりして寝ると、汗をかいてかえって足のつりを招くので、寝る前の足湯のほうがおすすめです」
4.温め
睡眠を防げないレッグウォーマーを使う
「睡眠中の足の冷え予防にレッグウォーマーをつけて寝るのもよい方法。靴下だと寝ているときに汗をかきすぎてしまったり、血行を阻害してしまう可能性がありますが、レッグウォーマーなら締めつけすぎず、適度にふくらはぎや足首を温められるので、睡眠中に布団から足が出てしまったときも安心です。寝るとき向けのゆるめのものを選びましょう」
肌面がシルク素材。締めつけず、ふんわり快適なはき心地。日本製。ふわのびおやすみかかと付きレッグウォーマー¥1,659/ベルメゾン
5.水分補給
寝る前は「コップ1杯」の水を習慣に!
「寝ている間はコップ1〜2杯分の汗をかくといわれ、脱水症状で電解質不足になり、足がつりやすいので、寝る前にコップ1杯の水を飲むようにしましょう。スポーツをした日など、汗をよくかいた日はコップ1〜2杯飲んでおくといいと思います。体が冷えやすい人は常温の水や白湯を飲むのがおすすめです」
6.食事
お酒を飲むときはおつまみに工夫を
「よくお酒を飲む人で睡眠中に足がつりやすい人は、ミネラルバランスがくずれている可能性大。アルコールは利尿作用があり水分が排出されるうえ、肝臓がアルコールを分解するときにミネラルを大量に消費するからです。お酒は控えめにするのがいいですが、むずかしい場合は、おつまみに海藻やカキ、アーモンド、スルメなどミネラルが多いものをとりましょう」
よくつる人は要注意!
隠れているかもしれない病気
頻繁につる場合、病気が隠れていることも。「糖尿病や腎・肝機能障害によって全身がつったり、足以外の首や肩や腕がつることがあります。また腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などでも足がつりやすくなり、この場合、すねがつることが多いようです。気になる症状があったら整形外科や神経内科、循環器科、糖尿病専門医などを受診しましょう」
答えてくださったのは…
出沢 明先生
でざわ あきら●出沢明PEDセンター院長。帝京大学医学部附属溝口病院客員教授。腰の病気の内視鏡手術「PED」の第一人者。著書は『もう怖くない! 筋肉のつり こむらがえり』(唯学書房)。
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